現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. 社会
  4. その他・話題
  5. 記事

二輪の大音量「うるさい」 規制の動き、メーカーも対策(1/2ページ)

2008年7月19日8時16分

印刷

ソーシャルブックマーク このエントリをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

写真騒音や安全に配慮し、外に音が漏れないよう実験を重ねた結果、ハンドル付近にスピーカーを取り付けたホンダの「フォルツァ」=ホンダ提供

写真ホンダのビッグスクーター「フォルツァ」=ホンダ提供

 オートバイにオーディオを取り付け、音楽を流しながら街を軽快に走る人たちが増えている。車体を改造して車のスピーカーなどを取り付ける人が多かったが、人気ぶりに製造段階から装着するバイクメーカーもある。一方で、大音量で走るマナー違反が目立ち始め、危険だからと道交法の関連規定を改正するなどして規制する動きも出ている。

 人気のきっかけは、通称「ビッグスクーター」と呼ばれるオートマチック(AT)二輪の大流行だ。250cc以下なら車検が不要といった利点で、02年ごろから若者に人気が出た。05年6月のオートバイのAT車限定免許導入も追い風になり、年間販売・出荷台数は01年の1万2千台から05年には6万1千台まで急増した。

 業界関係者によると、座席下などの収納スペースが大きいため、音楽プレーヤーを入れやすく、車検がないので改造してスピーカーを取り付ける人が相次いだ。当初はカーオーディオの転用がほとんどだったが、人気に目を付けたバイク部品製造会社などが専用品を売り出した。

 一方で、市街地や住宅街で深夜に大音響を流しながら走るケースも目立ち始めた。バイク雑誌「トランスクーター」(東京都)の編集部によると「3年ほど前からうるさいと問題視され始めた。二輪愛好家のなかでも批判がある」と指摘する。

 メーカー側も騒音問題に配慮し、3月からバイクの製造段階での取り付けを始めたホンダは、減速時は音量が自動的に下がったり、周囲に音が広がりにくいハンドル付近にスピーカーを付けるなどの工夫をしている。ヤマハの子会社も速度が下がると音量が下がる商品を発売した。

前ページ

  1. 1
  2. 2

次ページ

PR情報
検索フォーム
キーワード:


朝日新聞購読のご案内