自衛隊仙台病院が白石・刈田病院に3医師派遣常勤医が急減している宮城県白石市の公立刈田総合病院に、県の要請を受けた自衛隊仙台病院(仙台市宮城野区)が医官3人を当直医として派遣することが、18日分かった。派遣期間は25日から来年3月末まで。県によると、派遣されるのは外科部長、外科医長、内科医長。毎週金曜の当直医として救急医療を担当する。刈田総合病院が給与や旅費を負担する。 自治体病院の医師不足対策で、県は昨年9月、自衛隊に医官派遣を要請し、了承を得ていた。 今後、自衛隊病院や東北方面衛生隊の若手医官を研修名目で刈田総合病院に派遣することも検討しているという。県内では防衛省が2006年8月から今年7月末まで、研修として大崎市民病院に医官計8人を派遣している。 自衛隊仙台病院は「地域医療との連携や高齢者医療など、自衛隊病院ではできない臨床経験が積める。今後も要請があれば、余力に応じて検討したい」としている。 県医療整備課は「刈田総合病院では常勤医の過重労働で救急医療の継続が難しくなっていた。大変ありがたい」と話している。 刈田総合病院の常勤医は、6月現在で昨年3月より12人少ない24人。県は国に対して医師4人の派遣を要望していたが、6月下旬に派遣見送りが決まっていた。病院は医師の負担を軽減するため、当直医体制を2人から1人に減らしている。
2008年07月19日土曜日
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