2008年 7月 18日
岡山・香川の公立学校で1学期終業式
岡山・香川にあるほとんどの公立の小・中・高校で18日、1学期の終業式が行われました。このうち岡山市の津島小学校では全校児童738人が体育館に集まり終業式が行われました。田中守校長が「長い夏休み中に何か一つ、やりとげて下さい」と話したあと、教員が寸劇を交えながら、怪しい人には付いていかないように、注意を呼びかけました。式の後教室に戻った1年生は、担任の先生から通知表を受け取り、初めての夏休みに心を弾ませていました。教育委員会によりますと公立の小・中・高校のうち岡山は496校で、香川は288校で19日から夏休みに入ります。

岡山県市長会が県に要望書提出
岡山県の「財政危機宣言」の波紋です。18日、岡山県市長会の代表が県から市に財政負担を転嫁しない事などを求める要望書を提出しました。県庁を訪れた岡山県市長会の会長を務める真庭市の井手紘一郎市長は、今月14日の定例会でまとめた要望書を石井知事に手渡しました。岡山県では財政危機宣言を受け現在、県が進める事業を全て白紙から見直す歳出削減計画を進めています。これを受けて提出された要望書では、財政難の県から市に財政負担を転嫁しない事や、さ来年秋に岡山県で予定されている国民文化祭を開催するかどうかを早急に決める事などを求めています。岡山県は9月議会で財政構造改革の具体な方向を示すことにしています。

坂出市の工場火災、出火原因は雨漏りか
18日未明、坂出市の化学薬品工場で、原料の一部を焼いた火事は工場の雨漏りが原因で出火した疑いが強い事が分かりました。この火事は18日午前1時50分ごろ、坂出市の日本ファインケム・坂出工場で殺虫剤の原料となる粉末、ソジュームエチラート約200キロを焼き、約3時間後に消し止められたものです。引火性のある化学薬品の貯蔵タンクの近くで火事が発生したため、周辺の5世帯約20人が一時避難しましたが、ケガ人はいませんでした。警察と消防が18日朝、実況見分した結果、建物の雨漏りで、ソジュームエチラートが水に濡れて化学反応を起こし、出火した疑いが強いことが分かりました。警察では工場の安全管理に問題があったとして消防法違反の疑いもあるとみて調べを進めています。

岡山県の酒米を全国に売り込め
酒造りに適した岡山県産の米、雄町や山田錦を全国にPRしていこうと18日、農家などが協議会を設立しました。今回設立された県酒造好適米協議会は赤磐市赤坂地区など県内10ヵ所の米の産地の代表者やJA関係者などで組織されています。協議会では今後、岡山県産の雄町や山田錦を全国に安定供給していくために、生産技術に関する勉強会を定期的に開くことを申し合わせました。また、協議会では岡山県産の酒米の良さを全国の酒造関係者に売り込む事にしていて、今年11月に東京で岡山県産の米で作った酒を試飲してもらう催しを計画しているということです。

岡山県北の避暑地、山乗渓谷の夏
岡山県北の避暑地、真庭市の山乗渓谷で18日から、名物のソウメン流しがはじまります。渓谷は、これから本格的な観光シーズンを迎えます。真庭市の北西部、鳥取県との県境に近い山乗渓谷。上流には中国山地からのわき水が流れ出る落差20メートルの滝不動滝があります。水が豪快な音を立てて滝つぼに流れ落ち、清涼感を満喫できます。また、下流に続く遊歩道沿いにはブナやナラなどの枝が茂り緑に覆われた景色は涼しさを誘い森林浴が楽しめます。滝の入口では19日から、名物のそうめん流しがはじまり地元の人たちが準備に追われていました。山乗渓谷では来月下旬まで涼を求める人たちで賑わいそうです。

商業施設の売上金着服で被告に実刑判決
香川県三木町のショッピングセンターで売上金など約3900万円を着服したとして、業務上横領の罪に問われている運営組合の元事務局長に高松地方裁判所は18日、懲役2年6カ月の判決を言い渡しました。判決を受けたのは三木町のショッピングセンター、ベルシティを運営する讃岐三木商業協同組合の元事務局長、佐藤公信被告です。判決によりますと佐藤被告は2001年4月から2年余りの間に、組合に加盟する専門店の売上金など約3900万円を夜間金庫から抜き取るなどして、着服したものです。判決公判で高松地裁の大野洋裁判官は「常習的に着服を繰り返すなど犯行は悪質」として懲役4年の求刑に対し、懲役2年6カ月の実刑判決を言い渡しました。

備前焼の人間国宝、藤原啓・雄父子展
親子2代に渡る備前焼の人間国宝、藤原啓さん、雄さんの父子展が岡山市で始まりました。この展覧会は近代備前で一時代を築いた藤原啓さん・雄さんの初めての父子展で会場には2人の作品約200点が展示されています。この水差しは25年前に亡くなった父、啓さんの作品です。啓さんは豪快な性格とは裏腹に優しく素朴な作風で、、少し赤みがかかっているのが特徴です。このつぼは7年前に亡くなった長男、雄さんの作品です。雄さんは窯で焼き上げた時にできる窯変と呼ばれる模様とスケールの大きさで知られています。この藤原啓・雄父子展は来月24日まで岡山市の岡山県立美術館で開かれています。

香川用水第一次取水制限決定
香川用水の第一次取水制限が早ければ今月25日から行われる見通しとなりました。国や県などでつくる吉野川水系水利用連絡協議会が高知県の早明浦ダムの貯水率が60%程度になった時点で香川用水の供給量を20%カットする事を18日、正式決定しました。まとまった雨が降らなければ今月25日ごろダムの貯水率が60%程度になる見通しです。午後6時現在の貯水率は74.8%で、平年を約10ポイント下回っています。

賞味期限切れチーズ給食提供で処分
先月、高松市の学校給食に賞味期限切れのチーズが混入した問題で、教育長ら関係者16人に処分です。処分されたのは黒川康嘉教育長と賞味期限切れのチーズを給食に出した小学校9校の校長などで、18日付で口頭による厳重注意処分を行いました。市教委では調理責任者への食品管理への指導が徹底していなかった事を処分の理由に挙げています。この問題ではチーズを食べた2校の児童など16人が一時、腹痛などの体調不良を訴えました。

岡山空港の航空便就航都市をパネルで紹介
岡山空港の利用促進を図ろうと航空便就航地の風景などを紹介するパネル展が岡山市で開かれています。このパネル展は空港を管理する岡山県などが、初めて開いたものです。会場には、「100万ドルの夜景」とも言われている、香港の美しい夜景や、沖縄の海など岡山空港と定期航空路線で結ばれている国内外10都市の風景が紹介されています。県によりますと、空港の昨年度の利用客数は約150万人で、東京便の飛行機が小型化された事などから、前の年度に比べて約10万人減っています。県では今後、旅行代理店などと協力して利用客を増やしていきたいとしています。このパネル展は今月21日まで岡山市のNTTクレド岡山で開かれています。