2008年7月18日 23時18分更新
岡山県は危機的な財政状況に陥っていることから、毎年、秋に開いている地元の特産品や加工食品などを生産者が販売するイベント「岡山県農林水産祭」をことしは中止する方針を固めました。
岡山県は農作物や加工食品、それに花などの生産者が直接、消費者に販売するイベント「岡山県農林水産祭」を、毎年秋に2日間の日程で開いており、ことしも10月4日と5日の2日間の日程で岡山市の「コンベックス岡山」で開催する予定でした。
しかし、ことしは県の財政が危機的な状況にあることから、県はイベントを中止する方針を固め、県内の農業団体などイベントに参加する予定だった100を超える団体に理解を求めていくことになりました。
県によりますと、「岡山県農林水産祭」は毎年のべおよそ6万人の来場者で賑わうイベントだということですが、会場の借り上げ料やアルバイトの人件費、それに広告費などでおよそ1000万円かかるということです。
県農林水産部の藤原祥一農政企画課長は「参加する予定だった生産者団体やイベントを楽しみにしている県民には申し訳ない気持ちでいっぱいだが、県の財政が厳しい状況にあることを理解してもらいたい」と話しています。