高須基仁のメディア国士無双 田代まさしの記者会見に乱入した

　先週ここで予告した通り、私は16日に阿佐ヶ谷「ロフトA」で行われた田代まさしの記者会見に“乱入”した。ただし、午後7時から開催された一般客対象のイベントにではなく、午後5時からマスコミを対象に行われた記者会見に、である。

　田代に伝えたのは次の3点。まず第1点は田代が逮捕・収監前に最も世話になったVシネマ業界から預かった言葉を伝えた。大手メーカーGPミュージアムソフトのN社長から預かった「いつでも門戸は開けておく」。先週ここに書いた、Vシネマ業界のドンともいえるM会長からの「いつでも帰って来い」。そして、ケーズファクトリーT社長の「今度焼き肉屋で食事でもしましょう」…この3つの言葉である。
　第2点は「お前、ラリってんじゃねえのか？」との詰問。会見でもロレツが回っておらず、いまだに薬物中毒から抜けてないように感じたからだ。その理由を田代は「久々に人前に出て緊張したから」だと語っていた。しかし現在も不眠気味のため、医師から睡眠薬を処方してもらっているという。これだと、また別の“薬物中毒”になってしまうのではないか。
　第3点は、これも私が先週ここに書いた病院やダルクへの入院ないしは入所について。田代は会見でキッパリと否定した。私は「高橋裕也の二の舞になるぞ。病院やダルクに入ってキッチリ直せ」と忠告した。
　会見が終わって記者たちが引き上げた後、私は楽屋に田代を訪ねた。Vシネマ業界からの“仕事”の件を改めて伝えるためである。その際、田代は私との写真撮影に応じてくれた。だいぶ頬は痩けたが、まだ瞳の輝きは失っていない。Vシネマ界への復帰も、そう遠くないんじゃないか？
　最後に。各局のワイドショーは田代のコメントだけを淡々と垂れ流していたが、その中で1番組だけ、私の怒号を丸ごとオンエアした番組がある。日本テレビの「情報ライブ　ミヤネ屋」だ。あえて私はテレビの電波に乗らないよう、田代に対して恫喝的かつ高圧的に怒号を浴びせたのだが、この番組には通じなかったようだ。大阪よみうりテレビの製作だけに、やはり東京キー局の番組とはひと味違う。日テレも秋には「アナ☆パラ」を終了させ、大阪と同様に午後を丸ごと「ミヤネ屋」にする予定とか。「ミヤネ屋」の前では、東京発のワイドショーが去勢された番犬に見える。

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