大分県の教員採用試験をめぐる汚職事件で、同県教委の義務教育課参事江藤勝由容疑者(52)=収賄容疑で逮捕=が、同県佐伯市立小学校の校長浅利幾美容疑者(52)=贈賄容疑で逮捕=から受け取った約100万円の金券を換金したことをきっかけに、今回の贈収賄事件が発覚したことが19日、分かった。
容疑者側の複数の関係者によると、2008年度の小学校教員採用試験で1次試験合格発表前の昨年8月、江藤容疑者は浅利容疑者から長男の合格を依頼され、約100万円の地元百貨店で使える金券を受け取った。その後、金券を九十数万円の現金に換えたという。その情報を入手した県警が、高額の換金に不審を抱き捜査したところ、金券の番号などから、購入者の浅利容疑者や換金した江藤容疑者などを特定したとみられる。
江藤容疑者は、換金した九十数万円と、2次試験の発表前後の同10月に受け取った現金300万円は給料が振り込まれる口座に入れていたという。
=2008/06/20付 西日本新聞朝刊=