●敷地面積約2300平方メートル
11日、東京・目黒区内の住宅プールで、陸上自衛隊の1等陸佐が遺体で見つかった騒ぎ。死亡した西部方面総監部人事部長の宇佐美真1佐(49)は、泥酔して宿泊先のホテルの外観に似ていた住宅に誤って侵入し、プールに転落したというのが警視庁の見立てだ。
今回の一件で度肝を抜かれたのが、現場の大豪邸ぶりである。
閑静な住宅街に鬱蒼とした庭木が生い茂り、広大な芝生の庭にデンと白壁の邸宅がそびえる。敷地面積はナント、約2300平方メートル。立地も東急東横線「中目黒駅」にほど近い都内屈指の高級住宅街とあり、資産価値は時価10億円を下らないだろう。
この白亜の大御殿の持ち主である「会社社長」とは、いったい何者なのか。
「西新橋に本社を構える『ペリカングループ』総帥(59)の自宅です。同グループは、戦後すぐに先代会長が創設した『ペリカン石鹸』を皮切りに、ビジネスホテル、レストラン、駐車場、パチンコ店と次々と手を広げ、今や年商180億円の企業グループに成長しました」(企業調査会社関係者)
本業の石鹸事業では01年に発売した「泥炭石石鹸」が、売上個数2000万本の大ヒット。欧州のメーカー各社と業務提携を結び、贈答用の高級石鹸メーカーとしても知られる。
「このトップはかなりの社交家で、1949年生まれの丑年の企業経営者と『尋牛会』という勉強会を結成。メンバーには、はごろもフーズや、コクヨの社長が名を連ねています」(石鹸業関係者)
妙な事故に巻き込まれてしまい、さぞかし困惑していることだろう。
【2008年7月12日掲載記事】