【ニューヨーク18日共同】米銀大手シティグループが18日発表した2008年4-6月期決算は、サブプライム住宅ローン問題に関する損失が膨らんだことから、純損失が24億9500万ドル(約2700億円)となり、4半期ベースで3期連続の赤字となった。
同ローン関連の金融商品の評価損などが計約72億ドルに達したほか、クレジットカード事業の関連などで貸倒引当金も計約72億ドルに上った。同問題が本格化した昨年夏以降で、貸倒引当金を含む関連損失は累計で590億ドル(約6兆3000億円)規模となり、サブプライム関連では世界の金融機関で最大規模の損失となる見込み。
サブプライム関連では、17日に米証券大手メリルリンチが約97億ドルの損失を計上、長期化する信用収縮による米金融機関の経営悪化への懸念が強まっている。
シティの純損益の赤字額は08年1-3月期の51億1100万ドルからは半減し、市場予想を下回ったが、4・4半期連続で巨額のサブプライム関連の損失を計上したことになり、一段の資本増強などを迫られる恐れもありそうだ。