東京都の石原慎太郎知事は18日の定例会見で、07年度に深夜の帰宅でタクシーチケットを使った都職員29人が運転手から缶ビールの提供を受けていた問題について「『お疲れでしょ』って運転手が出した冷えた物を、おれならついうっかり飲んじゃうな。いけないのかね」と述べた。
石原知事は「キックバックみたいに金銭をもらったら問題だろう。いいとは言わない」と断ったうえで「料金をまけてもらうわけじゃなく、相手のサービス、心遣い。運転手さんが深夜『ご苦労さんです。またよろしくお願いします』って缶ビール1本を出したら『ありがとう』って飲むのが人情だよな」と語った。
また、石原知事は芥川賞を受賞した中国人の楊逸(ヤンイー)さん(44)の「時が滲(にじ)む朝」について、「一種の風俗小説にすぎない」とした。【木村健二】
毎日新聞 2008年7月18日 20時06分(最終更新 7月18日 23時17分)