2008年07月18日

ファイナル?S2000に乗りました

 昨日の群馬からの帰り道で、今年一杯で生産終了が噂されているS2000(グレードはTypeS)に乗りました。乗り込んでまず思ったことは「S2000って1世代前のクルマなのね」ということ。具体的にはオートエアコンじゃないとかミラーの電動格納が付いてないなど(大した問題ではありませんが)です。ちなみにS2000に乗ったのは久々だったので、エンジン始動がキーを回してからボタンを押すのを忘れて、キーだけ回して「あれ、エンジン掛からない」となってしまいました。

 動く前にもう1つ感じたのは着座位置の高さです。最近、個人的に位置の低いクルマばかり乗っているせいかもしれませんが、どうもスポーツカーらしい雰囲気に欠けます。これは上下方向に厚みの薄いフルバケにでも替えて解決したいところです。さらに着座位置の問題に加えてチルトステアリングすらないせいで、ドライビングポジションも最後までしっくりしませんでした。

 走らせると登場から9年が経つ上に最終モデル?ということもあってか、クルマ自体は完熟の域に達しているように思いました。2200ccになった05年秋以降のモデルに比べても、ボディやミッションなど格段に良くなっています。

 ですが、「S2000のエンジンはメチャクチャ凄い」といった先入観を持っていると、意外とエンジンが高回転でスムースでなかったり、VTECのハイカムの回転域が6000回転から8000回転までなので美味しいところを味わえる時間が短いなど、正直期待ほどの面白みはありませんでした。もちろん2000cc時代より扱いやすくなって、数値はダウンしても速いというのは分かっているのですが。

 もう1つ不満なのは何が原因なのか分かりませんが、普通に乗っていてワクワクしないというか今ひとつ楽しくないことです。オープンスポーツカーというクルマの中では相当の嗜好品なのに・・・。サーキットを全開で走れば、きっと降りたくなくなるくらい楽しいのでしょうけど。

 でも、久しぶりにS2000をジックリ見ると、いかにもスポーツカーらしいスタイルでカッコいいと思いました。もちろん、新車は買えないですが、2000cc時代のS2000を検証する意味も含めて中古車のS2000を調べている自分がいました。

 ちなみに年式、走行距離、事故歴等を妥協すれば、150万円以下でも十分見つけられそうです。それが正しいのかは分かりませんが、安いS2000を自分好みに直し直し乗るのも面白いといえば面白いクルマの乗り方かもしれません。

 ちなみに燃費は350kmほど走ってリッター10kmちょっとでした。

s2000types.JPG
posted by 親方 at 17:47| Comment(0) | 国沢光宏 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

若者の特長は「根拠のない自信」

若い頃は「何でも出来る!」という気持ちを持っていなければならない。それが”若さ”と言ってよかろう。けれど最近の若者と話をしていると「度を超した自信」を持っているようなのだ。

先日も「あなたは小説家や画家になったり、100mを10秒台で走れると思いますか?」と聞いたら、皆さん躊躇わず「出来ると思います」。私ら子供の頃は、小学校中学校である程度の挫折を体験し、高校くらいになると「なんとなく人間は得手不得手があるもんだ」と理解したもんです。

なのに大学4年になっても真剣な顔して「努力すれば何でも出来ます!」と言う人が多い。昨今の平等教育は、中途半端な夢を持つ人間を大量生産してしまったようだ。

ここで私は「簡単に諦めろ」と言ってるんじゃない。例えば一昨年タイでラリーに参戦した畑野君も「WRCドライバーになれる!」という強烈な自信を持っていた。

客観的に見ると、1年目で「これは天才的な素質は無いな」とハッキリ解る。となれば努力するしかないのだが、本人に聞くと運や道具の問題だと思っているらしい。

環境を変えて参戦した2年目も目立った成績を残せず。というか明らかに進歩していない。そして今年は今までの3倍の予算中国のラリーに出ているのだけれど、なかなか厳しいようだ。

3年目となれば、さすがに自分の限界を感じ始めてしまうのだろう。ややヘコんでいるそうな。けれどここで止めたら、今までの経験は「ムカシの思ひ出」になってしまう。

成功したければ、そんな時こそ気合い入れなくちゃならない。ジジイ世代はいろんなことをするハードルそのものが高かった。だから始めれば諦めない。若い世代はハードルが低い代わり、諦めるのも早いです。

畑野君の場合、WRCドライバーになれるとは思わないけれど、頑張れば全日本のトップクラスを狙えると思う。こらもう十分な成功でしょう。

国沢光宏は何が言いたいのか? 根拠のない自信を持つ余り、2〜3年で夢破れ、他の道を選ぶ若者は多い。そんなことを3〜4回繰り返していたら、気がつくと30代のフリーターです。どうしたらいいか? 次回にて。



posted by 親方 at 10:43| Comment(0) | 国沢光宏 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月17日

安いクルマはきっと売れる!

最近の売れ筋商品を見ていると「ミニマムの機能」や「絶対的安価」が共通項になっている。クルマで言えばコンパクトな高級車『iQ』方向でなく、必要最小限の機能を売りにする『ナノ』方向です。

若い世代にとってみれば、クルマは生活の道具であり、趣味性などあまり気にしない。オシャレな雰囲気&デザインで必要な機能が付いていればシンプルでいいんだと思う。

もっと具体的に言うと、安全装備はWエアバッグとABS、衝突安全ボディのみ。あまり飛ばさないので姿勢制御装置など不要。装備もクーラーと前席のパワーウィンドゥ、インプット端子付きのAM/FMラジオくらいで十分でしょう。

もちろんオプション設定するナビだって簡易型でいい。イメージとしちゃダイハツ・エッセの『ECO』をさらにコストダウンしたようなクルマです。現在の65万円(消費税抜き)が、前述の装備を含め登録諸費用込みで70万円くらいになると面白い。

ボーナス月増額無し毎月1万9800円の5年リース(リースアップ時は20万円の買い取りか毎月1万9800円の2年再リース)みたいな売り方をすれば、案外イケるんじゃなかろうか。




posted by 親方 at 00:54| Comment(1) | 国沢光宏 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月16日

エンジンは演歌?

若い世代の人の話を聞く機会が増えたら、最近「今までの自動車って演歌かもしれない」と強く感じるようになってきた。クルマに対する感性の変化である。

私の世代は演歌を聴くと、これといった理由なく「古い」と感じる。全く興味無し。それと同じ。若い世代にとってみればいろんな意味で今の自動車が「古い」のだろう。

私ら世代の価値観だと「良いクルマを作れば若者も買う」と考えがちながら、こらもう「本格派の演歌を作れば売れる」というジジイのタワ言と同じワケ。

「200万円で買えるライトウエイトFR車を作ったら若い人達も買う」なんて根本的に違うんだと思う。300km出る高性能車など「だから?」。ド演歌を聴かされても興味なし。

もちろん若い世代にも本格派の演歌路線を好む人はいるだろうけれど、少数派になりつつある。今や多くの若い人が「ハイスピードで走る」なんて野蛮で教養無い行為だと感じてます。

対して若い世代に「環境」と言うと、素晴らしく反応するから面白い。EVなんか最高です。目の色が変わるほど。時代は大きく変わり始めたようだ。





posted by 親方 at 01:33| Comment(0) | 国沢光宏 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月14日

これからの自動車デザイン

ここにきてEVが面白くなってきた。考えてみればEVって回生制動出来る。つまり50km/h出しても、止まるときに50km/h分のエネルギーを回生出来れば、エネルギー使用量ゼロ。

実際にはタイヤの転がり抵抗や空気抵抗、インバーター効率、モーター効率によって電力を消費するものの、そいつを抑え込んで行ければ、もっともっと走行距離を伸ばせると思う。

ここで問題となるのがデザイン。iMiEVの面白さは、普通のクルマと違うデザインにある。だから従来のガソリン車と同じ系統のデザイン持つR1eを見ると地味に感じてしまう。

若い伊藤君と田宮君に期待したいのは、これまでの価値観と全く違うクルマのデザインです。大きくて重いエンジンから解放されたデザインがどうなるか大いに楽しみ。

EVの場合、空力とスタイル、そしてキャビンスペースの関係がとても重要になってくると思う。10本に2〜3本はEVやハイブリッド用のデザインを考えてみたらいい。
posted by 親方 at 10:03| Comment(0) | 国沢光宏 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月08日

試行錯誤の日々であります!

●4月からスタートした国沢学校ですが、苦戦しております。例えば「デザイナー志望の高校生を現役バリバリのデザイナーに引き合わせたい」と言う話もあったのですけれど、いかんせん「ホンキ度」を読めない状況。

熱意ある若者なら自信を持ってメーカーに面会のお願いを出来るのですけれど、高校生には高校生の日々もあるのでしょう。どんな簡単なスケッチでもいいから、毎日のように書いて欲しいものです。

もちろんこの話は流れたワケじゃないので、今後の状況を見ていつでも先方にお願いするつもりでいます。夢は苦労するから実現した時の喜びが大きいもの。簡単に達成できたらつまりません。

そんな状況の中、同じくデザイナー志望の中学生が入校を希望してきました。彼のスケッチ、なかなかセンスよい。高校生共々、今後の頑張りを楽しみにしています。

●もう一人。ジャーナリストになりたいという大阪の岩田君がなかなかの有望株です。新車のレポートを書いてもらっていますが、文章に面白ささえ出てくればプロになれる可能性大。

一度、試乗会や発表会に連れて行きたいのですが、東京までの足代を出せないそうな。とりあえず新車が出たらメーカーにお願いして、大阪のディーラーを紹介してもらおうと思っています。

現状はお客さんと同じにカタログを貰い、クルマを確認している状況。メーカーにお願いしておけば、気兼ねなくジックリ見られることでしょう。

その他の学生さんは昨今の若者事情をそのまま反映しており、気儘に過ごしております。とりあえず国沢学校のポリシーとして「来るもの拒まず。去る者追わず」。ただ去った人は(連絡取っても返事無し、という基準です)、去ったままで頂くつもりです。

引き続き学生を募集しています。クルマが好きで、クルマに近い仕事をしたい人や、クルマにもっと親しみたい人はぜひ応募してください。東京近郊であれば、免許の直接試験も教えますよ。
posted by 親方 at 20:46| Comment(1) | 国沢光宏 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする