検査薬は水銀とニッケル 無承認のがん検査キット「尿で簡単にがん検査ができる」として無承認のがん検査キットが販売された事件で、検査薬の表示成分は「亜セレン酸」だったが、実際には水銀とニッケルしか含まれていないことが18日、警視庁生活環境課の調べで分かった。 同課は、検査薬ではがんの判定はできない疑いもあるとみて、詳しく調べている。 同課によると、尿をスポイトで検査薬に入れて振ると、10段階の色識別で「陰性」「陽性」などが分かるという触れ込みだった。検査キットを使用したがん患者のうち2人が死亡。歯肉腫の女性患者は、検査キットで陰性だったことなどを理由に手術を受けず、3月に死亡した。 調べでは、薬事法違反(無許可販売)容疑で逮捕された神戸市東灘区の輸入業者「プロジェクトキャンサー」代表南秀明容疑者(63)らは、検査キット約3万セット(約18万個)を仕入れ販売、約3億2000万円の利益を上げていた。
【共同通信】
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