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税とブログのことについて熱心に語る森さん

ブログ：ジャパンブログアワード受賞者に聞く～第４回　森大志さん

　ブログを書き続けている人を表彰しようと今年３月に開かれたイベント「ジャパンブログアワード２００８」。その受賞者を紹介していく第４回は、「税理士森大志のひとりごと」でビジネス部門を受賞した税理士の森大志さん。「がんばれ社長」の願いを込めて書く森さんに、「竹橋発」のブロガーでもあるデジタルメディア局の磯野彰彦・次長が聞いた。【インタビュー・磯野彰彦、まとめ・銅崎順子】

　◇全国の社長さんへ　がんばれ！

磯野：受賞で何か変わりましたか。

森さん：このようにメディアの取材を受けるようになったことですかね。今までは無名の税理士だったのですが、受賞をきっかけに興味をもたれたのでしょう。インターネットが発達したおかげで、自分から情報を発信できるようになり、読んでいただいてから評価してもらっているので、うれしいです。また、ブログは税務会計分野なのでもともと人気のない分野ですが、受賞後は一般の読者が増えたようです。アクセスが倍くらいになりました。

磯野：昨年８月に三つのブログを同時に始めていますが。

森さん：昨年のお盆休みに、中小企業の経営が大変なので、何とかしたいと思いました。（自分の）事務所の経営にも影響しますし。それで、ホームページを開設して、その中の無料セミナーに更新しやすいブログを作りました。「時代の流れを読む」は基本的なことについて、「ひとりごと」では細かなこと、「税の考え方」では税についてをそれぞれ書くことにしました。三つがうまくリンクして、税のことがわかるようにと思ったからです。「税の考え方」「時代の流れを読む」は最近、ほとんど更新していませんが、基本的なことは終わったと考えています。一つでも更新が大変なのに、欲張ってはだめですね（笑い）。

磯野：「『がんばれ社長』応援いたします」といった一文で終わることが多いですね。これに込めた思いとは。

森さん：中小企業の経営や社長を応援するという私のポリシーです。また、検索のことを意識しました。同じ文章を書くことで覚えてもらう、検索に引っかかりやすくするという意味あいです。

磯野：森さんの気持ちがストレートに伝わりますよね。書き方に気を配っていることはありますか。

森さん：なかなか難しいですよね。相手にとって悪い内容を書く時は、決算など客観的なデータから引用するようにしています。露出が増えた分、意識して書くようにしています。

磯野：ブログのアイデアは？

森さん：本業で疲れちゃうと、脳みそが働かなくなります。５月からヤフーで私のブログが見られるようになったのですが、力が入ったのか、スランプになりました。今は落ち着きましたけれど。

磯野：ブログを始めて、人生変わりましたか。

森さん：わからないですね。ここ２～３カ月の短期間のできごとで、税理士にとって最も忙しい確定申告もあり、死にそうでした（笑い）。でも、受賞やメディアの取材など一生に二度とないかもしれない。どこかでご迷惑をかけた顧客もいるかもしれませんが、それは仕事のほうでお返ししたいと思っています。

森さんプロフィル：１９８９年１０月、税理士として独立。主な顧問先は、美容室や飲食店などの中小企業。５４歳。

【聞いてひとこと】事務所の本棚には、ブログについての本が何冊も並んでいた。始める時に本を買って読み、いろいろと研究したという。三つのブログを一度にスタートさせるなどの熱意は、中小企業のぎりぎりの経営をみているからなのだろう。（銅崎順子）