斎藤みずほコーポレート銀行頭取の不倫騒動で、テレビ東京の島田昌幸社長は１７日午後、報道陣の前で「記者として軽率。自戒してもらいたい」と不倫相手とされる同局の女性記者に苦言を呈した。ただ、不倫は私的な問題のため、会社として女性記者を現在の担当部署（銀行や証券などを担当）から外すなどの措置はとらないという。

　女性記者は斎藤氏とのキスシーンを写真週刊誌「フライデー」に撮られたが、島田社長によると、女性記者は不倫関係を否定しているという。会社としては「“私”の部分については深入りしない」との立場で、今後「細かく聞くつもりはない」と静観の構え。

　女性記者の行動に苦言を呈した島田社長だったが、「意欲的で大事な記者なので、これからしっかり仕事をしてほしい」とエールも送っていた。

　今回の件で、斎藤氏から連絡はなく、島田社長も連絡を取っていない。このことについては、「（斎藤氏は）公私を分けていらっしゃるのではないか。うちも同じスタンス」とした。

　島田社長はこの日、地上デジタル放送をＰＲする特別バラエティー番組「それいけ！　７ちゃん」（２３日深夜０時１２分）の制作発表に出席した。

　２０１１年の地デジ完全移行で、チャンネルが現在の「１２」から「７」に変わるテレ東にとっては重要な番組。自らも“タレント”としてワンセグ放送に出演する島田社長は「体を張って社に貢献するしかないかなと思う。社長自ら汗と恥をかく」と力を込めた。

　そんな折に降ってわいてきた不倫騒動。大事な番組よりも、局の女性記者にスポットライトが当たってしまった。

　テレ東としては、不倫はあくまで「私的な問題」として片づけたいようだ。しかし、斎藤氏はテレ東の社外監査役でもある。役員と社員の不倫騒動を放置することは、テレ東が社内不倫を容認したことになりはしないだろうか…。

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ZAKZAK 2008/07/18