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「東京ドームに行きたかった」バスジャックの少年供述

2008年7月18日15時3分

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 愛知県で高速バスが刃物を持った少年に乗っ取られた事件で、監禁容疑などで逮捕された山口県宇部市の中学2年の少年(14)が「あわよくば東京ドームに行きたかった」と供述していることが愛知県警への取材でわかった。また、00年に起きた西鉄バスジャック事件を念頭に今回のバスジャックを思い立ったとも話しているという。

 愛知県警の調べに対し、少年は名古屋発東京行きの高速バスに乗車したことについて「東京に行けば人込みに紛れられると思った。あわよくば東京ドームに行きたかった」と供述しているという。巨人のファンだったという。14歳の幼さをのぞかせる供述と県警はみている。

 一方、当時17歳の少年が起こした西鉄バスジャック事件については母親から聞かされたことがあったという。乗客の女性1人が刺殺されたこの事件では、乗っ取られたバスが少年の地元の山口県を通過した。

 家出した少年は15日夜、福岡県の小倉駅から新幹線に乗ったことがわかっている。この新幹線は名古屋止まりで、下車した後に、当時の母親の話を思い出し、バスジャックを思い立ったとも供述しているという。

 少年は「世間を騒がすようなことをして、両親を困らせたかった」と動機を語り、いまも「両親には会いたくない」と話しているという。これまでの調べには、謝罪の言葉は口にしていないという。

 逮捕当時、少年の所持金は約2万円で、家出する際、自宅から持ち出していたという。所持していたかばんには着替えなど大量の荷物が入っていたという。

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