NOTE.  

DATE.  2008 . ７ . 18

２４人の戦士と共に

　（最終候補の）３９人から誰が選ばれたっていいわけだけれど、今朝の新聞にも出ている通り、ハートはもちろん、現時点のコンディション、ポジショニング、構成上のバランスや相手７か国のチームとの戦略面や、日程上の馬力やスタミナ、そういった持ち味を含めていろいろと多角的に考えた上でのメンバーだから、（会員の）みなさんもこれでもう腹をくくって応援してください。

　特に上原については賛否両論、いろいろな意見があるだろうとは思うけれど、国際試合にも沢山の実績や経験のあるピッチャーで、去年の予選でもピッチャーのキャプテンも任せている男でしょう。ボールがもうひとつ切れてない、なんとなく自信も揺らいでいる。ピッチャーはある時、突然ガタッとくるところがあるものだから、ずーっと注意深く見てきたわけだけれど、わたしと（ピッチングコーチの）大野の目には投げ方のバランスの問題ということで一致しているので、強化合宿を含めた短期間で修正が可能だと思っている。

　ひと試合いってそれで切り替えがつけられていくかどうか。そういう見極めも大事だが、今のようなこういう壁も乗り越えて彼はやってくれるだろうとわたしは信じている。

　それでもピッチャーを１０人にして野手分をひとり増やしているのは、野手の方にも隠れた故障や疲労でコンディションが万全とはいい難いメンバーがやはり思いのほかいるという、そういうなかでの配慮だけれど、トータルとしてチームの結束、団結という観点から見ても「まぁ、見ていなさい」といえる態勢だろう。若いマー君（田中将大）にも２人分、３人分やってもらうし、あのキャラクター、明るさや馬力を北京でも十分に発揮してくれると思う。

　現時点では最後になるかもしれないオリンピックでの野球だけれど、このメンバーと一緒に熱い思いをぶつけてくるよ。…と、もうひとつ、二、三の方から「家政婦役でお手伝いに」という話をいただいたようだが、それは冗談でもそういうお気持ちをいただくだけで十分。生活のあれこれも、自分のことだから自分でなんとかやっていますのでご心配なく。これからまたどんどん血の巡りも早くなっていくはずだから、ケガ（右脇腹の骨折）もどんどん治っていくさ。

© Sen’ich  Hoshino’s on-line report.