姫路・西播磨
合併で救急出動大幅増 十年で最多 姫路市消防
姫路市消防局は、昨年一年間の火災や救急の発生状況を「二〇〇七年火災救急救助統計」にまとめた。市町合併で市域が広がったことや、神崎郡三町の消防業務が委託されたことなどから、救急車の出動件数は大幅に増加し、過去十年で最多となった。
救急車の出動件数は、神崎郡の二千七百二十四件が加わり、二万二千六百七十九件になった。このうち急病が一万三千三百七十九件と最多で全体の約60%。交通事故三千百五十件、一般負傷が二千八百七十件と続いた。高齢化に伴い、六十歳以上の急病者の利用が六千九百三十三件と急病の半数以上を占めた。
一方で「昼間、病院で診てもらったが症状がよくならない。別の病院に連れて行ってほしい」といった理由で出動要請するケースもあり、消防局では救急車の適正利用を呼びかけている。
また、火災の発生件数は前年に比べ十六件減少し、二百九十件。出火原因のうち、特定できるものの中では放火が最も多く六十七件、次にたばこで四十二件だった。誤報・偽報は六十六件増え、二百五件に上った。
データは八月中旬から市消防局のホームページで閲覧できる。(片岡達美)
(7/18 10:49)