【ソウル=鈴木壮太郎】韓国外交通商省の通商部門トップのキム・ジョンフン通商交渉本部長は17日付の韓国紙、毎日経済新聞とのインタビューで「日本以外に交渉しなければならない国は多い。正直にいって韓日の自由貿易協定(FTA)には(高い)優先順位を置いていない」と語った。
FTAを軸にした日韓経済連携協定(EPA)交渉は2004年11月に中断しており、日本側が積極的に再開を働きかけている。金本部長は「日本から非関税障壁をなくそうという誠意あるメッセージをいまだに受け取っていない」と日本の交渉姿勢を批判した。
日本が中学校の新学習指導要領解説書に竹島(韓国名・独島)問題を明記したことについて「国民と共に公憤を覚える」と述べた。同紙は金本部長の発言を「独島問題の余波が経済分野に転移する兆候」と分析している。(13:02)