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北朝鮮への支援参加を要請 中国次官、自民山崎氏に '08/7/18

 【北京17日共同】中国訪問中の山崎拓前自民党副総裁らは十七日、北朝鮮の核問題をめぐる六カ国協議の議長を務める中国の武大偉外務次官らと北京市内で相次いで会談した。

 山崎氏によると、武次官は北朝鮮に対し核計画申告などの見返りとして実施しているエネルギー支援に関し「日本も自らの負担を真剣に考えてほしい」と述べ、拉致問題の進展がない限り参加しないとの日本政府方針を見直し、支援に加わるよう要請した。「他国が日本の負担分を肩代わりするのは断固反対だ。(支援不参加は)日朝関係の改善に影を落とし、日本のイメージに傷がつく」とも述べたという。

 武次官はまた、二十四日にシンガポールで開かれる東南アジア諸国連合地域フォーラム(ARF)の際に、六カ国外相が非公式会合を開く見通しになったと説明。北朝鮮の核放棄を目指す「第三段階」は「米国の新政権の姿勢が分からないうちに第三段階に入るのは難しい。しばらく停滞せざるを得ない」と指摘する一方で、「そのまま行き詰まることはない」と強調した。

 山崎氏はこの後、王剛・政治局員と会談し、拉致問題解決に向けて中国も北朝鮮に働き掛けてほしいと要請。王毅・台湾事務弁公室主任(閣僚級)との会談では台湾問題に関し意見交換したが、詳細は明らかにしなかった。




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