救急車故障で到着遅れて患者死亡、家族に謝罪
鳥取県西部広域行政管理組合消防局の救急車が6月、119番があった同県江府町の男性(29)宅に向かう途中にエンジン故障で走行できなくなり、別の救急車が遅れて到着していたことが18日分かった。
通常は7―8分で着くが17分かかった。男性は搬送先の病院で死亡確認。同消防局によると、通報時から心肺停止状態とみられ、到着遅れとの関係は不明という。
ただ家族は「時間がかかりすぎた」と抗議。救急車を管理する江府消防署の菅野靖雄署長らは「トラブルで到着に時間がかかったことをおわびする」と家族に謝罪した。
同消防局によると、6月15日午後2時20分ごろ、男性の家族が「息をせず動かなくなった」と119番。江府消防署から救急車が出たが、国道で走行不能になった。隣町から別の消防車が出動、通報から17分後に到着した。
故障原因は燃料ポンプの劣化。救急車は1999年に購入し、走行距離約14万6000キロ。今年1月の定期検査では異常なかったという。
[ 2008年07月18日 12:04 ]