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│<< 前へ │次へ >> │一覧 |2008.06.18
● 点滴作り置き、谷本院長「知っていた」
6月18日5時23分配信 読売新聞 三重県伊賀市の整形外科医院「谷本整形」の点滴治療による業務上過失傷害事件で、谷本広道院長(58)が県警伊賀署の捜査本部の参考人聴取に対し、「看護師が(最近も)点滴液の作り置きをしていたのは知っていた」と、作り置きを事実上、黙認していたという説明をしていることがわかった。 県警は、院長が作り置きによって細菌が増殖、感染する可能性を認識していたかなど、さらに事情を聞く。 捜査関係者によると、谷本院長は「点滴液の調合は看護師に任せていた。作り置きは知っていた」と話したが、看護師への指示は否定しているという。 谷本院長は記者会見で、最近の作り置きについては知らなかったと説明していた。しかし、一部の看護師は「谷本院長は会見で本当のことを言っていない」と話していたという。 最終更新:6月18日5時23分 「知っていた」のに止めなかったのは、おかしい。 「指示した」というのが、本当のところではないのかと思う。 多くの患者に点滴すれば、それだけ「売り上げ」が伸びて、儲かるからなのだろう。 で、患者が敗血症ショックで死んだ。 患者が死んでもいいからと思って、売上を伸ばすために看護婦に指示して「細菌を培養した」点滴を作り置きして使っていたのかどうかは、知らないけれども。 ● 衛生管理より効率性優先? 伊賀点滴事故から1週間 2008年6月17日 朝刊 中日新聞 三重県伊賀市の「谷本整形」で、鎮痛薬の点滴を受けた患者が次々と体調不良を訴え、1人が亡くなったことが明らかになってから17日で1週間。患者から検出されたセラチア菌による院内感染との見方が強い。菌はどこから点滴液に入ったのか。専門家はアルコール綿の取り扱いなど調合過程の衛生管理に注目する。 問題の一つとされたのは、点滴液の作り置き。谷本整形は診療前に10−30個作り、減ったことに気付いた看護師が追加して調合。余れば、次の診療日に回していた。それまで常温で事務机の上に置いてあり、菌が繁殖した疑いがある。 なぜ菌が点滴液内に入ったのか。セラチア菌は水回りを好み、手洗い場に多く繁殖。谷本整形は布タオルを使い回していた。タオルから看護師の手、医療器具へと菌が移った可能性が浮かぶ。 「アルコール綿も作り置きしていたのではないか」と推測するのは太田美智男・名古屋大大学院医学系研究科教授。1999年に東京都内の病院で5人が亡くなったセラチア菌感染では、アルコール綿の容器から同菌が検出された。「揮発して濃度が薄まれば殺菌効果が落ち、繁殖する培地になる」 谷本整形に通っていた70代の女性は、看護師がプラスチック容器に重ねてある綿を素手でつかみ、点滴ボトルのゴム製のふたをふき、鎮痛薬の注射針を刺したのを見たことがあるという。綿に菌がついていれば、刺した針先で点滴液の中に菌が入る可能性がある。 「野戦病院みたいなもの」。谷本広道院長は1日300人の患者が来院し、うち100人が点滴を処方すると説明した。衛生管理より効率性が優先されたのか。太田教授は「過去に同じような事例があり、厚生労働省も通知を出している。それが教訓として生かされていない」と嘆いた。 ▲:そりゃぁ、利益獲得のために衛生観念を捨てて点滴点滴と喚いていれば、「野戦病院」のような雰囲気にもなるだろうけど。ただし、野戦病院は患者(負傷兵)の命を助けるために小さなことには目をつぶっているけれども、谷本整形では死ななくてもいい患者を殺しているのだから、「うちは野戦病院のようなところ」なんていう比喩は成り立たない――というようなことをこの院長に説いたところで無駄だろうけれども。
Last updated
2008.06.18 07:36:19
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