舛添要一厚生労働相は17日、「安心と希望の医療確保ビジョン具体化に関する検討会」(座長・高久史麿自治医科大学学長)の初会合を開いた。会合では現在の医師数が不足しているとの認識で一致。医師養成数の増加ペースや適切な医療体制のあり方などについて、8月末までに報告書をまとめる方針を確認した。厚労相は2009年度の予算要求の布石にする考えだ。
厚労相は医療政策の長期展望を盛り込んだ「安心と希望の医療確保ビジョン」を6月にまとめた。11人の委員で構成する検討会はその具体案を詰める。厚労相は「予算編成に向けて報告を出したい。崩壊したともいわれる医療が立ち直るかどうかの会議だ」とあいさつし、早急に施策をまとめる意向を示した。(17日 22:02)