栗原中央病院が研修医受け入れ 来春・定員3人宮城県栗原市築館の市立栗原中央病院(小泉勝院長)が、臨床研修病院の指定申請を東北厚生局に提出していたことが17日、分かった。厚生労働省は新規の指定を行わない方針を示していたが、医師不足などの地域事情に配慮し受け付けた。31日に開催される厚労省医道審議会で承認される見通しで、同病院は2009年4月から研修医を受け入れる予定。研修医の募集定員は3人。同病院の臨床研修プログラム計画(2年間)によると、内科、外科、小児科、麻酔科、地域保健・医療など8領域をローテーションで回る。精神科は国見台病院(仙台市青葉区)、産婦人科は東北公済病院(同)の協力病院で研修する。 給与は1年目が55万円に研修手当5万円、2年目は研修手当が15万円に増える。 2次医療機関の同病院は、栗原医療圏の中核病院。臨床研修病院の指定に向け、医師たちが昨年から指導医研修を受けたり、研修管理委員会を設置したりして準備を進めてきた。6月中旬に指定申請を提出した。 厚労省医道審議会で承認されると、県内で23番目の臨床研修病院となる。2次医療圏では栗原、登米の両医療圏で臨床研修病院がなかった。 東北厚生局によると、厚労省は3月、各都道府県に対し「臨床研修病院の新規指定や募集定員の増員は行わない」と通知した。しかし、2次医療圏に臨床研修病院がないことや地域の医師不足が考慮されたという。 同病院は「若い優秀な医師が集まってほしい」と期待している。
2008年07月18日金曜日
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