2008年7月17日 19時57分更新
岡山市の友好交流都市、韓国・プチョン(富川)市から来月、岡山市を訪れる予定だった市民訪問団の派遣が、日本と韓国の双方が領有権を主張している竹島の問題を理由に急きょ中止されることになりました。
岡山市によりますと、来月1日から3日間、プチョン市の市長や市議会議長らを含むあわせて60人の市民訪問団が岡山市を訪問する予定でしたが、17日午後1時ごろプチョン市からファックスで訪問を中止したいとの申し入れがあったということです。
送られてきたファックスでは、訪問中止の理由として竹島問題について触れ、「両国間に微妙な葛藤が生じたことについて残念な気持を禁じ得ません。このような時期に訪問することは、時期的に不適切であり両市にとって好ましくないとの判断により訪問を断念することを決断しました」などと記されていたということです。
竹島の問題をめぐっては、中学校の新しい学習指導要領の解説書に、「竹島」に関する記述が初めて盛り込まれたことに韓国側が強く反発し、15日岡山県と友好交流協定を結ぶ予定だった韓国のキョンサン南道の知事が、調印式の直前に急きょ帰国したばかりでした。