岡山放送局

2008年7月17日 19時57分更新

教員採用試験 結果を事前連絡

教員の採用試験をめぐって各地の教育委員会が合否の結果について外部からの問い合わせに応じていた問題で、岡山県でも結果が受験者の手もとに届く前に県議会議員などに電話で連絡していたことがわかりました。

岡山県教育委員会によりますと県議会議員や国会議員の秘書、それに県教育委員会の元幹部ら毎年、10人から20人に対して教員採用試験の特定の受験者の合否の結果について受験者の手元に郵送で届く前に電話で連絡していたということです。

こうした通知は4年以上前から行われ、教育長や教育次長などが事前に問い合わせを受けたうえで議員らに電話をかけていた言うことでことしも教員採用の1次試験が行われた今月13日より前から問い合わせが数件あったということです。

会見した門野八洲雄教育長は「好ましくないことだと思いながら慣習でやってしまったが合格に便宜を図ったことは決してない」と話しています。
岡山県教育委員会はこうした通知が守秘義務違反にあたる可能性もあるとして幹部らの処分も検討しているということです。

また、ことしから問い合わせには一切対応しないことを決め、県教育委員会のホームページに受験番号を記して合否の結果を知らせることにしています。