岡山放送局

2008年7月17日 19時57分更新

漁船から燃料盗難相次ぐ

燃料価格の高騰で漁業者が厳しい経営を強いられている中、笠岡市で漁港に停泊中の漁船から燃料のガソリンが入ったタンクが相次いで盗まれていたことがわかり、警察は窃盗事件として捜査しています。

16日の午前6時ごろ、岡山県笠岡市の正頭漁港で、停泊中の漁船からガソリン20リットルが入った燃料タンク1個がなくなっているのを、漁に出ようとした船の持ち主が見つけ警察に通報しました。

この漁港では、燃料価格の高騰による漁業者の窮状を訴えるため、全国で行われた一斉休漁にあわせて15日までの2日間、漁を休んでいて、警察は、この間に盗まれた可能性が高いとみて、窃盗事件として捜査を始めました。

警察の調べによりますと笠岡市内では正頭漁港を含む4つの漁港でことし2月ごろから漁船の燃料タンクが盗まれる被害が相次いでいて、被害に遭った漁船は少なくとも9隻にのぼるということです。このため、地元の漁協の中には組合員が港周辺のパトロールをするところも出てきています。

被害にあった漁船が所属する大島漁協の浅野正人組合長は、「燃料が高くなってただでさえ経営が厳しい中、こうした事件はわれわれ漁業者にとって大きな痛手だ。
早く犯人を捕まえて欲しい」と話しています。