2008年 7月 17日
祖母と孫3人殺害事件、初公判
去年11月、坂出市で幼い姉妹とその祖母が殺害された事件で、殺人などの罪に問われている祖母の義理の弟は17日の初公判で起訴事実を認めました。午前10時から高松地方裁判所で開かれた初公判。川崎政則被告(62)は半そでシャツにジャージ姿で出廷しました。川崎被告は補聴器を耳に当てながら、検察官の起訴状朗読を聞いた後、はっきりした声で「間違いありません」と、起訴事実を全面的に認めました。初公判は約10分で終了しました。川崎被告は去年11月、坂出市林田町の三浦啓子さん(当時58)の自宅で三浦さんと孫の山下茜ちゃん(当時5歳)、彩菜ちゃん(当時3歳)姉妹の3人を包丁で刺して殺害し、遺体を坂出市江尻町の資材置き場に埋めたとして、殺人などの罪に問われています。これまでの公判前整理手続きで弁護側は事実関係を認めていて、争点は川崎被告の責任能力の有無に絞られています。殺害された姉妹の父、山下清さんが初公判を傍聴した後、心境を語りました。一方、弁護側は先月、地裁に川崎被告の精神鑑定を請求していましたが、高松地裁は17日、正式な精神鑑定を行う事を決めました。

早明浦ダムの取水制限を検討
四国の水がめ高知県の早明浦ダムの貯水率低下で、香川用水の取水制限が早ければ今月23日にも行われる見通しとなりました。17日、開かれた国や県などでつくる吉野川水系水利用連絡協議会の幹事会で協議されたものです。ダム周辺の降水量が今月に入って40.5ミリと平年の約9%にとどまっていて、午後5時現在の貯水率は76.1%と平年を9.5ポイント下回っています。このまま、まとまった雨が降らなければ、ダムの貯水率が60%になると見られる今月23日にも第一次取水制限に入る見通しです。協議会では18日、取水制限入りの時期を正式決定することにしています。

百十四銀行子会社で着服、懲戒解雇
百十四銀行の子会社で男性社員が800万円を着服したとして先月、懲戒解雇されていたことがわかりました。懲戒解雇処分になったのは百十四銀行の子会社、百十四ビジネスサービスの59歳の元男性社員です。会見によりますと元社員は去年2月から先月にかけて、8回にわたって金庫で使う現金保管用の袋に現金を入れず、ガムテープなどを入れて現金があるように見せかける手口で、800万円を着服したものです。先月13日、別の社員が不審な袋を見つけて発覚したものです。元社員は、着服した金を借金の返済と宝くじの購入などに使ったということで、先月30日に懲戒解雇処分となっています。すでに全額弁済されており、百十四銀行は刑事告訴を行わない方針です。

漁船からガソリンが盗まれる
笠岡市の漁港で漁船からガソリンが盗まれる事件が相次いでいることがわかりました。警察では窃盗の疑いで捜査しています。16日午前6時ごろ、笠岡市の正頭漁港に係留されていた漁船が漁に出ようとしたところ、ガソリンおよそ20リットル入りの燃料タンクが盗まれているのに気づきました。漁師が前の日夕方に準備をしたときは異常なかったということです。燃料高騰のため漁師が窮状を訴えた全国一斉休漁の当日に盗まれたものとみられています。警察などによりますと、今年2月以降笠岡市内の4ヵ所の漁港で9隻の船から燃料タンクが盗まれていたということです。警察では窃盗事件として捜査しています。

韓国・富川市が岡山市訪問団派遣見合わせ
竹島問題の影響です。岡山市と友好交流協定を結んでいる韓国の富川市が来月予定していた岡山市への市民訪問団の派遣を中止したことが分かりました。岡山市によりますと17日午後1時過ぎ、韓国富川市の市役所から訪問団の派遣中止を知らせるFAXが届いたということです。FAXは竹島問題に触れていて、「この時期に岡山市に訪問するのは不適切で、両市にとって好ましくない」と書かれていたということです。富川市からの訪問団は市長など約60人が参加し、来月1日から3日間、岡山市を訪れることになっていました。今月14日、文部科学省が公表した中学校の学習指導要領の解説書に日本と韓国の双方が領有権を主張する竹島問題が初めて明記され、波紋が広がっています。

玉野市で今年もドッグビーチオープン
全国でも珍しい犬専用の海水浴場が今年も玉野市にお目見えしました。オープン初日から多くのワンちゃんでにぎわいました。オープンしたのは玉野市の出崎海水浴場のドッグビーチです。犬と一緒に海水浴を楽しみたいという愛犬家の要望から3年前、全国で初めてつくられました。オープン初日の17日は玉野市でも最高気温が30℃を超える真夏日となりました。さっそく、ワンちゃんたちが初泳ぎを楽しんでいました。出崎海水浴場のドッグビーチは来月24日まで開設されます。

真庭市の小学校で一足早い終業式
岡山県北の小学校で17日、一足早く1学期の終業式が行われました。真庭市の二川小学校では3年生から6年生までが校外学習であすから島根県に出発するため、今年は例外的に終業式を1日早めました。式では全校児童22人を前に尾島邦昭校長が「2学期に向け目標を持ち、始業式には全員元気な顔を見せて下さい」と話しました。このあと、教室に帰った児童は先生から通知表などを受け取り、18日から始まる夏休みに胸を弾ませていました。岡山県内のほとんどの小中学校では18日終業式が行われます。

観音寺市の強盗殺人事件、被告に無期懲役
強盗殺人事件の被告に無期懲役の判決です。丸亀市の元暴力団組員、永岡秀明被告(37)は去年11月、観音寺市南町の無職、曽根岸江さんを殺害し、現金約1050万円を奪った強盗殺人などの罪に問われていました。高松地方裁判所で開かれた判決公判で菊池則明裁判長は、「犯行は残虐極まりなく、身勝手な動機に酌量の余地は無い」として、求刑通り、無期懲役の判決を言い渡しました。

おかやま桃太郎まつり開催内容発表
岡山市の真夏の祭典、「おかやま桃太郎まつり」の概要が発表されました。今年で8回目となるおかやま桃太郎まつりは来月2日、3日の2日間行なわれます。初日の2日は午後7時半から「ドラマチックな岡山の真夏の夜」をテーマにおよそ4000発の打ち上げ花火や仕掛け花火が夜空を彩る納涼花火大会が開かれます。また、奇抜な衣装やメークで踊るうらじゃは2日間通して行なわれ、延べ134連、およそ5600人が参加することになっています。おかやま桃太郎まつりは岡山市の市役所筋や表町商店街など中心部一帯で開催され、主催者側ではおよそ95万人の人出を見込んでいます。

倉敷市で春の院展
現代日本画の秀作を一堂に集めた「春の院展」が倉敷市で開かれています。「春の院展」は日本美術院が主催する公募展で、入選作品など130点が展示されています。こちらは過去の院展で10回以上の入選を誇る松尾敏男さんの作品、「生々」です。身を寄せ合って眠る仔豚が愛くるしい作品です。また、こちらは笠岡市出身、瀬納匡美さんの「初雪」という作品です。淡い色彩で描かれた雪景色と、それを見つめるサルの表情が印象的な作品です。この他、会場には日本画壇を代表する画家、平山郁夫さんなどの巨匠から新鋭までの多彩な作品が並んでいます。春の院展は今月21日まで、倉敷市立美術館で開かれています。