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久しぶりのロキシー記事。先月の末に発売された、お待ちかねのヒストリーDVD、『
ヴィジュアル・ヒストリー 1972-1982
』を見ましたよ。ライブ、テレビ、PVで綴るロキシー・ミュージックの歴史。半分くらいは見たことのある映像だったかな。でも持っていたビデオがボロボロの海賊版とかだったので、こうしてキレイな映像で楽しめるのは嬉しい。
2枚組で合わせて160分くらいだし、時間のある時に何曲かずつちょろちょろと見ていこうかと思っていたんだけど、始まったら結局一気に見ちゃった。改めてロキシー好きな自分を強く実感。特に動くブライアン・フェリーはたまらないですね。人前でこんな顔できないよーってくらい恍惚の表情をするんだもん。格好つけているんだけど、どこか滑稽なんです。そこがダンディズムか(?)
初期のド派手な衣装とメイクは新人類的に尖がっているんだけど、致命的なその老け顔が毒ッ気。クセになる違和感。オールディーズの未来的解釈っていうコンセプトからすると、このアンバランスさも納得できますけどね。はは。『マニフェスト』以降のダンディ路線にしても、歌いだすなりなぜか歌謡ショーのテイストになってしまうのが、僕の思うこの人の魅力です。冗談ではなくね。湿っぽく熱唱する「ソング・フォー・ヨーロッパ」や「ホワイル・マイ・ハート・スティル・ビーティング」を見ていると、なんとなく西条秀樹あたりを連想してしまったり。あ、どっちもアンディ・マッケイの曲だ。マッケイといえば、この人も好きです。あんなギンギラな格好をしてオーボエを吹く人は、他に思いつかないですよ。
今回ボーナスとして収録されている「アヴァロン」のPVですが、この中でブライアン・フェリーと鳥(『アヴァロン』のジャケにも登場している、仮面を被せられてた鳥です)がカメラに向かって同時に振り向くシーンがあるんですよね。もう何度も何度も見ているんだけど、これは好きですよ。あらゆるロキシー映像の中でも、個人的ベストなワン・シーンです。へへへ。
内容は90年に発売されたヒストリービデオの拡大再編集されたものらしいです。ただ、フェリー単独の映像はなく、全編ロキシーで構成されていましたよ。
DVDのライナーでも新作については触れていましたが、そう遠くはないようですよ。期待せずに待ちましょう(笑)