快眠のツボ

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快眠のツボ:ぐっすり眠るコツを教えて(2/2ページ)

 ◇サプリメント

 眠りをサポートする健康補助食品も人気だが、人の試験で効果を確かめたものを選びたい。

 大阪府内科医会は06年12月~07年7月、50カ所の医療施設で睡眠障害をもつ20~70代の患者約210人を対象に非必須アミノ酸のグリシン(製品名グリナ)を4週間摂取してもらい、効果を調べた。その結果、摂取したグループの方が夜に起きる回数が減り、目覚めがすっきりする効果が見られた。

 グリシンが直腸で測る深部体温を下げ、深い眠りを誘うことを人の実験で確かめたスリープクリニック調布(東京都)の遠藤拓郎院長は「患者で継続して試しているが、効果はある」と話す。

 ◇食べ物

 日ごろからの食生活も大事だ。イライラしていては眠れない。イライラ防止にはビタミンB群やカルシウムの摂取が必要だ。管理栄養士の本多京子・日本体育大学女子短期大学講師は「ビタミンB群の豊富なキノコを刻んで炒め、カルシウムの吸収がよいクリームチーズを混ぜ合わせたディップを作っておき、パンや野菜スティックにのせて食べたりすればよいのでは」と快眠食の一例を紹介する。

 ◇快眠ルーム

 「快眠ルーム」をうたい文句にしたホテルや宿も出てきた。

 京都市上京区の町中にある喫茶「レ・トワメゾン」は2階の和室を快眠貸室として提供し始めた。民芸調の和室のベッドの枕元や壁の照明は目にやさしい白熱灯。マットレスは牛とラクダの毛、馬のしっぽを使った3層構造で保温や汗の吸放出性にすぐれる。枕は硬さと高さで3種類から選ぶ。夜に起きてトイレを利用するとき、照明が明るいと目が覚めるため、トイレは薄暗くともす方式。夕食後はカフェインを含まないハーブティーを出している。今後、こうした快眠ルームが増えそうだ。【小島正美】(2008年4月4日掲載)

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2008年7月17日

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