福島県立医科大(菊地臣一学長)は17日、医学部6年の女子学生が、同大付属病院の入院患者96人の名前や病名、他の疾患の有無を保存したUSBメモリー(記憶媒体)を紛失したと発表した。
同大によると、女子学生は4月7日~5月27日に臨床実習で患者のデータを収集し、パスワードなどの保護設定をしないままUSBに保存した。今月11日、学会発表の準備でデータを使おうとして紛失に気付いた。6月に自分のバッグと一緒に捨てた可能性が高いという。同大は今後、対象者に謝罪する。
昨年8月にも、同大付属病院で研修した別の病院の研修医が患者データを盗まれており、同大は患者の個人情報を記憶媒体に移す際は、匿名や暗号化を指導していた。藤田禎三副学長は「患者や家族の皆様には大変申し訳ない」と陳謝した。【松本惇】
毎日新聞 2008年7月17日 19時24分