8月の救急当番医も空白多く
千歳市の8月の救急当番医は外科が2日間、内科に1日の空白が出るほか、内科は4日間が午前零時で終了する。市内では今年度から救急医療体制の24時間対応が難しくなり、毎月当番医の空白日が生じている。2009年度以降の医療体制を、千歳市医師会と市で構成する救急医療体制連絡会議で見直しを検討している。
07年度まで医療機関の診療時間が終わる午後5時から翌日の午前9時まで、市医師会の協力で当番医を決め対応、24時間体制を維持してきた。しかし、医師ら医療スタッフの不足で、08年度から空白日が生じていた。
6月議会で、市は「09年度以降の体制に向けて連絡会議で定期的に会合を開き、早い時期に一定の方向を見いだしたい」と、24時間体制を見直す考えを示している。7月には担当の健康推進課に救急医療担当の主査を配置し、他市の医療体制の調べるなど、見直しのための検討も進めている。
7月は、内科の午後5時以降の当番医がいない空白日は22日だけで、午前0時以降対応機関がないのは7日と31日の2日間。これに対し、8月の空白は外科が15日と22日、内科が26日の合計3日間。深夜の不対応日は内科が12、15、21、25日の4日間。さらに8日の外科当番医は恵庭市の恵み野病院に協力を依頼しており、従来の医療体制維持はますます厳しさを増している。
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千歳川のサケ天然産卵は5%
水産総合研究センターさけますセンター千歳事業所が、サケ稚魚の降下状況を調べるために今春、千歳川に設置した稚魚捕獲装置「スクリュートラップ」の調査結果概要が公表された。捕獲されたサケ稚魚のうち天然産卵は5%だった。
千歳川ではサケをインディアン水車で捕獲、採卵しているが、一部の親魚は上流まで遡上させて天然産卵させている。
調査は、この天然産卵の有効性を確認することなどを目的に、天然稚魚の降下状況把握のために昨年から5年計画で行われている。
昨年のトラップ設置は4月11日から5月2日までだったが、今年は2月12日から5月30日まで、インディアン水車近くに設置した。捕獲は期間中の月、水、金曜日を基本に、70日間行われ、一日当たり50―100匹の稚魚を抽出して人工ふ化か天然産卵かを判定した。
まとめによると、調査した稚魚は8万2100匹。このうち人工ふ化は7万8000匹、天然産卵は5%の4100匹だった。
千歳事業所の小野郁夫調査係長は「同様な調査がなく、比較対象がないので5%が多いか少ないかは分からない。昨年はインディアン水車の捕獲が終わる12月に入ってからの遡上が多かったので、天然の比率が上がった可能性もあるが、これもはっきりしない」と話している。 |
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「問題児」視しないで
千歳市のNPO法人ゆうびは16日、市社会福祉協議会で障害者支援研修会を開いた。「発達障がいの理解と支援」をテーマに、汎性発達障害(PDD)と診断されている本人が少年期の経験を話し、「『問題児』と片付けないで」と訴えた。
障害を持つ人の生の声が聞ける貴重な機会とあって、約50人の市民が耳を傾けた。
PDDは、脳機能障害の一つで通常は低年齢で発現、自己中心性が特徴のアスペルガー症候群や衝動的な行動が特徴の注意欠陥多動性障害などがある。
講演したのは20代後半の男性で、成人してからPDDと診断された。子供のころから「なぜ他の人と同じようにできないのか」「なぜ努力に比例した評価を受けないのか」などと疑問を感じていたという。小学校時代、極端な自己中心性から仲間外れにされ、親にもしかられて「周囲にびくびくしながら暮らしていた」といい、極端な不器用や思い付きの行動で周囲から「浮いた」存在となった経験を話した。
こうした経験を踏まえ、問題行動を起こした場合、「一方的に否定せず、なぜそうしたか話を聞いたり、なぜいけないかを繰り返し説明してあげて」と自ら考える対応方法を説明していた。
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噴水フェス準備進む
清流・千歳川を彩る千歳市民夏まつりの「噴水フェスティバル」と「あんどんまつり」の準備が、千歳川沿いで始まった。自衛隊関係者の協力を得ながら、噴水の噴き出し口の据え付けやあんどんを設置。19日から市民の目を楽しませてくれる。
噴水フェスは仲の橋から清水橋までの千歳川約100メートルの両護岸と中洲に48個の噴き出し口を設置。ポンプで吸い込んだ川の水を勢い良く扇型に噴き出す。清水橋には幅約50メートルの滝も流す。夜には緑や赤のライトを点灯することで、光と水の幻想的な演出が繰り広げられる。
あんどんは135個取り付けた。市内の千歳小と緑小の5、6年生の描いた絵が夜にはライトアップされ、子供たちの夢ある作品が千歳川を包み込む。いずれも陸上自衛隊の東、北両千歳駐屯地の曹友会と航空自衛隊千歳基地准曹会の合わせて36人が設営に参加。噴水は噴き出し口を一つ一つに付け、ゆっくりとロープでバランスを取りながら護岸に据え付けた。
両事業ともに19日の午後1時にスタート。21日まで市民に夏の涼しさを提供する。 |
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三沢への訓練移転
防衛省は、米軍再編に伴う米軍嘉手納基地(沖縄県)から航空自衛隊三沢基地(青森県)への訓練移転を23日から行う、と発表した。訓練規模の大きいタイプUで、2008年度の訓練移転は初めて。
訓練は日米による共同訓練で23―30日までの8日間(土日を除く)。参加部隊は米軍が嘉手納基地所属の第18航空団のF15戦闘機6機、人員約80人。空自は三沢基地所属の第3航空団と北部航空警戒管制団で、F2とF4戦闘機がそれぞれ4機程度参加する。訓練空域は三沢東方と秋田西方の両空域。
タイプUながら、期間がほぼ1週間と短く、参加機数も少ないため、訓練は小規模になりそう。 |
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