記事 バックナンバー 2006年 7月 19日
■地域・社会
18日の県内は梅雨前線の影響で断続的に雨が降り、砺波市庄川町で倒木が市道をふさ ぐなど通行止めが相次いだほか、JRのダイヤも乱れた。19日午前9時までの24時間 降水量は最大で150ミリに達するとみられ、富山地方気象台は東部南と西部南に大雨洪 水警報、東部北と西部北に同注意報、全域に雷注意報を出し、土砂災害や河川の増水など に警戒を呼び掛けている。 18日午前5時ごろ、砺波市庄川町庄の市道舟戸橋雄神橋線で、道路横ののり面から約 7メートルのマツ1本が倒れ、片側車線をふさいでいるのを住民が発見した。現場を通行 止めにして倒木を除去し、同日午後4時に通行止めが解除された。 県消防危機管理課によると、県道金沢湯湧福光線の南砺市刀利−立野脇間など6区間で、 規定の連続雨量(120ミリ)を超えたため、18日午後から通行止めとなった。富山市 八尾町大長谷地区と同町中心部に向かう国道を結ぶ市道三ツ松島地線は落石のため、17 日夕から全面通行止めとなっている。 神通川と小矢部川には18日夜、洪水注意報が発令された。神通川では午後10時20 分、警戒水位の5メートルを超え、富山河川国道事務所が警戒に当たっている。 JR北陸線は南今庄(福井)−明峰(石川)間で上下線ともに徐行運転し、大阪発富山 行き特急「サンダーバード31号」など特急10本、普通34本が運休、135本に最大 2時間20分の遅れが出て、約2万5000人に影響した。JR高山線猪谷−楡原間では 一時列車の運転を見合わせ、普通列車2本が区間運休。猪谷−笹津間は同日午後9時すぎ から運転を見合わせ、普通列車2本が運休した。 JR富山駅では改札前に列車の遅れを知らせる案内が掲示され、駅職員が客への対応に 追われていた。 19日も断続的に雨が降るが、梅雨前線の南下に伴い、東部は夕方から、西部は昼前か ら曇る見込み。 【規定連続雨量超過による通行止め区間】▽県道福光上平線の同市刀利−中河内間▽国 道471号の砺波市庄川町小牧−南砺市利賀村北豆谷間▽県道富山庄川線の富山市山田谷 −山田数納間▽県道東猪谷富山線の富山市今生津−芦生間▽国道156号の南砺市下梨− 西赤尾間 |
連日の大雨の影響で、県内各地で7月としては平年の2倍近い降水量を観測している。 富山地方気象台によると、1日から18日午後3時現在までの積算降水量は富山で322 ミリ(18日現在の平年値161・4ミリ)、高岡で284ミリ(同175・3ミリ)、 上市で434ミリ(同232・5ミリ)、宇奈月で505ミリ(同279・8ミリ)など となっている。 大雨の理由について同気象台は「梅雨の末期にまとまった雨が降るのはよくある」とし、 「北陸地方に梅雨前線が停滞し、活動が活発化している。今月の雨量もここ数日で半分以 上は稼いでいる」と話す。 半面、南方に前線が停滞していたため6月は雨が少なく、月間雨量は富山で82ミリと、 歴代五位の少なさだった。 同気象台は「22日ごろまで県内はぐずついた天気が続く。例年なら22日ごろの梅雨 明けは遅れそうだ」と話している。 |
千葉県の夫婦が転売した口座が、県内の女性が約1000万円をだまし取られた振り込 め詐欺に利用された事件で、口座を買い取っていた男が「東京で売りさばくから、まとめ て口座をつくれ」と夫婦に持ち掛けていたことが、18日までの富山中央署の調べで分か った。男は夫婦に対し「警察に捕まっても何も知らないと言え」と口封じもしていた。 この夫婦は、千葉県市原市、無職、加藤金悦被告(71)と京子被告(68)=ともに 詐欺罪で起訴済み。男は京子被告のアルバイト先の知り合いで「サクマ」と名乗っていた。 男は昨年秋、両被告に対し「口座は振り込め詐欺ではなく、税金逃れに使う」と買い取 る口座について説明。「(口座は)一つ二つではだめだから、まとめてつくれ」と話し、 都銀の口座は1万5000円、そのほかの金融機関の口座は1万円で買い取ると持ち掛け た。 同日、富山地裁で初公判があり、両被告は起訴事実を認めた。起訴状などによると、両 被告は昨年9月に千葉市内の信用金庫で金悦被告名義の口座を開設し、通帳とキャッシュ カードをだまし取って転売した。富山地検は、ほかの金融機関でも口座を開設し売り渡し ていたとして、追起訴する方針。 振り込め詐欺被害に遭った富山市の女性は昨年10月、「息子が女性にけがをさせた。 示談金がいる」と要求され、1100万円余りを振り込んだ。うち100万円が、両被告 が売却した千葉市内の信金の口座に振り込まれたが、女性が警察に相談し詐欺グループの 手に渡る前に取り戻した。 |
南砺市の電気用品販売会社がケーブルテレビの違法チューナーを販売していた事件で、 地検高岡支部は18日、電気用品安全法違反の罪で、南砺市本町(井波)の「デジコム」 と同社役員の吉岡秀剛被告(39)を起訴した。 起訴状によると、吉岡被告は平成16年10月から18年1月にかけ、南砺市、砺波市、 高岡市など県内の6人に違法チューナー七台を販売した。 南砺署の調べでは、チューナーは契約を結ばなくてもケーブルテレビの有料放送が視聴 できる違法な製品で、同被告はインターネットを使って全国の約2800人に販売し、約 5000万円を売り上げた。チューナーは韓国の業者から仕入れていたという。 |
黒部川の関西電力出し平ダムと国土交通省宇奈月ダムの連携通砂は18日、豪雨でダム 内に流れ込んだ土砂をそのまま通過させる「自然流下」作業を完了した。通砂後の追加放 流を含むすべての作業が終了するのは、19日午後以降になる見通し。 出し平ダムは同日午前6時から12時間、宇奈月ダムは同8時3分から12時間にわた って自然流下を行った。 追加放流は、通砂によって下流の河床にたまった細かな土砂を洗い流すための措置で、 出し平ダムは水位の回復を待って、18日午後11時26分、12時間の放流に入った。 宇奈月ダムも19日未明から放流を始める予定で、毎秒300トンの水を3時間程度流す ことにしている。 通砂は、ダム機能の維持を図るため、排砂ゲートを開放して水位を低下させ、ダムに流 れ込む土砂を下流に押し流す措置。年1回の連携排砂に対し、ダムへの流入水量が一定基 準を超えるたびに行っている。 |
■政治・経済
中部電力浜岡原子力発電所5号機(静岡県御前崎市)の低圧タービン羽根損傷事故を受 け、同型の低圧タービンを持つ志賀原子力発電所2号機(石川県志賀町)を点検している 北陸電力は18日、低圧タービン1基に取り付けられていた羽根2枚の根元部分に各1カ 所のひび割れを確認した、と発表した。今回の点検で異常が見つかったのは初めて。 低圧タービンは蒸気を受けて軸を回転し、発電機を動かす設備。浜岡5号機の羽根に多 数のひびが見つかったことから、経済産業省原子力安全・保安院の指示を受け、北電が5 日に原子炉を停止し、点検を始めた。浜岡5号機では低圧タービンの外から3段目の羽根 に損傷が見つかったことから、志賀2号機の低圧タービン3基についても、同じ位置にあ る羽根計840枚を対象に点検を進めている。 ひび割れは、これまで行った目視点検では見つからず、18日に開始した磁粉を使って 傷をチェックする「磁粉探傷試験」で、この日調べた15枚の羽根の中から見つかった。 羽根を軸に固定するためのピンを通すくぼみなどにひびが入っており、ひびの長さはそれ ぞれ23ミリと12ミリだった。北電は同日午後、国と石川県、志賀町に報告した。今後、 残りの羽根についても磁粉探傷試験を行うとともに、ひびの原因究明を急ぐ。 |
北陸電力の志賀原子力発電所2号機(石川県志賀町)で18日、低圧タービンの羽根に ひびが見つかったことで、約4カ月間と見積もっていた同機の運転停止期間は長期化が避 けられない情勢となった。ひびの発見を発表した担当者は「今の時点では何とも言えな い」「ひびが見つかったということがすべて」と繰り返し述べるのみ。業績の影響や運転 再開にめどが立てられない厳しい状況を裏付ける形となった。 北電は4日、タービンを点検するための2号機の運転停止に伴って今期(19年3月 期)の連結業績予想の修正を発表。経常利益を当初予想より100億円減の300億円、 当期利益を60億円減の180億円と、それぞれ25パーセント引き下げた。しかし、こ れは「あくまで運転停止が四カ月間だった場合」(同社)のことだ。 中部電力浜岡原発5号機(静岡県御前崎市)で損傷が見つかったのと同位置の羽根にひ びが見つかったことで、原因はタービン自体の構造上の問題である可能性が高まったとい える。 北電がこの日までに点検を終えた羽根は、対象となる840枚のうちまだ15枚で、今 後の点検でひびなどの損傷がある羽根の枚数がさらに増えることも予想される。 万一、タービンを取り換える事態になれば、停止期間は年単位になる恐れもあるという。 停止期間が長引くほど、燃料コストの高い火力発電などの発電量を増やさなければならず、 業績への影響は膨らむことになる。 一方、2号機は3月に国の検査に合格し営業運転を開始したばかり。安全面でも「最新 鋭」を誇っていたはずの原発で、営業運転開始からわずか4カ月余りでタービンという中 核設備に異常が見つかったことに対し関係者のショックは大きい。 北電は「特に(志賀原発の)地元の皆さんが不安を増幅させることがないようにした い」としている。 原発への信頼確保と投資家への迅速な情報開示の両面から、中部電力やタービンを製造 した日立製作所と連携した原因究明が急務となる。 |
県内の医師不足解消策を協議する県小児科・産科等医療対策検討会は18日、県民会館 で開き、産科オープンシステムの推進など医療機関同士の連携や医師集約化のあり方を具 体的に検討していくことを申し合わせた。8月末の次回検討会では、若手医師の育成、確 保策と合わせ、協議する。 オープンシステムは妊産婦の日常的な診察を開業医が受け持ち、分娩は総合病院で行う 仕組み。産科、麻酔科、小児科医、看護師らがそろった総合病院で分娩を行うことで、早 産などの緊急時や危険度の高い出産にも対応しやすい。開業医が分娩に立ち会うことで、 妊産婦が安心感を得られるというメリットもある。 斎藤滋富山大医学部教授(産婦人科)は、県内で分娩を扱う13病院のうち7病院で常 勤医が1−3人にとどまっている現状を説明。オープンシステムの導入推進、4医療圏ご との中核的な総合病院に5人以上の産婦人科医を配置することを提案した。女性医師の割 合が増加していることを踏まえ、結婚、出産後も働き続けられるよう院内保育の充実も求 めた。 委員からはオープンシステム導入に前向きな意見が相次ぎ、今後同システム導入の可能 性を検討していく。 若手医師の育成、確保のため、医師の労働条件改善、研修プログラムの充実、研修医採 用枠拡大などを課題に挙げた。麻酔科についても協議し、山崎光章富山大教授が、手術だ けでなく、痛みの緩和、救急医療など担当領域の拡大が医師不足につながったと説明した。 |
中国・上海市工商連合会を対象とした観光説明会が18日、富山市の富山第一ホテルで 開かれた。「上海便を育て発展させる会」(会長・山田圭藏北陸電力相談役)や県、富山 商工会議所が、陳志龍同連合会副会長ら6人を招いて企画。山田会長らが、富山−上海定 期便を利用したビジネス、観光交流の促進を呼び掛けた。 上海便を運航する上海航空の範鴻喜総裁(社長)が、同連合会副会長を務めていること が縁で、同じく副会長の陳氏らを招いた。 説明会では上海テレビが富山を舞台に製作した旅行番組を見た後、意見交換した。同連 合会には5万人の会員がおり、同連合会に所属していない企業も市内には40万社以上あ る。陳副会長は「訪日観光は時間とお金がある人でないと難しい。個人経営者や企業の幹 部に、富山の魅力を伝えたい」と語った。 陳副会長らは18日、上海便で来県。説明会には上海航空の周兆中日本支社長、藤木県 商工労働部長、上海航空の県内総代理店を務める上海交易の松田隆社長らが出席した。同 日は富山商工会議所で、小林紀男副会頭と今後のビジネス交流についても意見を交わした。 陳副会長は19日に立山・黒部アルペンルートを観光し、20日に海フェスタを訪れた 後、上海便で帰国する。 |
富山市は8月、八尾地区のまちなみ整備について、学識経験者や地元関係者らで組織す る検討委員会を設置する。10月にも始まるJR高山線の増発実験に合わせ、同地区をあ らためて市の重要な観光拠点と位置付け、伝統的なまちなみの保存や再生に本腰を入れる。 委員会では、越中八尾駅周辺と旧町の景観を中心に基本的な計画を立てる。これまで行 政や観光協会、商工会などの各種協議会が個別に持っていたまちづくりのメニューやアイ デアを整理し、整備スケジュールや官民の役割分担を明確化する。 八尾地区では「八尾型」と呼ばれる伝統的町屋が並ぶ旧町部エリアが昨年、国交省の都 市景観大賞を受けた。市は独自の建築様式を生かすため、観光案内や道路舗装、ポケット パークなどハード面での整備方向、建物の形態、屋外広告物など景観上のルールづくりを 検討する。 市は、富山ライトレールの開業をにらんで昨年7月から岩瀬地区で「東岩瀬回船問屋 型」などの伝統的家屋の再生を助成、観光客誘致に効果を挙げた。公共交通を活用した 「コンパクトなまちづくり」の第二弾プロジェクトと位置付けるJR高山線の増発実験で も、八尾地区の伝統的なまちなみを生かし、通年型のにぎわいづくりを目指す。 市都市計画課は「全国に知られる八尾のそれぞれの通りがもつ風情や特徴を生かした い」と話している。 |
■スポーツ・文化
富山湾の豊かな海洋環境を全国に発信するイベント「海フェスタとやま」記念式典出席 のため、秋篠宮さまが18日、来県された。富山市岩瀬大町の国指定重要文化財・北前船 回船問屋「森家」や、同フェスタのメーン会場になっている射水市(新湊)の海王丸パー クなどを見学。各所に集まった大勢の県民に笑顔でこたえ、交流を深められた。 秋篠宮さまは18日午前、全日空機で富山空港に到着。石井知事や米原蕃県議会議長ら の出迎えを受けた。 空港から移動した「森家」では、北前船交易で栄えた岩瀬の歴史や回船問屋家屋の造り に理解を深めた。富山全日空ホテルでは石井知事から県勢概要の説明を受け、昼食会に出 席された。 午後から向かった海王丸パークでは分家射水市長らの出迎えを受け、開催中の「海の総 合展」を熱心にご覧になった。海王丸船内を視察して海洋教室に参加していた児童に声を 掛けたり、海をテーマにした絵画コンクールで入賞した生徒と交流を楽しむ場面もあった。 氷見市海浜植物園も訪問された。 19日は富山市富岡町のデイサービス「このゆびとーまれ」を見学した後、富山国際会 議場で行われる「海フェスタとやま」記念式典と、富山全日空ホテルで開かれる祝賀会に 出席される。滑川市の深層水体験施設・タラソピアとほたるいかミュージアムも見学し、 帰京される。 秋篠宮さまの来県は、今年2月に富山市ファミリーパークの自然体験センター開館1周 年を記念したシンポジウム出席以来、10度目。 |
「海フェスタとやま」記念式典出席のため、18日来県した秋篠宮さまは、訪れた先々 で大勢の県民の歓迎を受けた。声援にさわやかな笑顔でこたえ、児童らと会話を交わすな ど県民との触れ合いを楽しまれた。 富山空港に到着した秋篠宮さまは、出迎えの県民に向かって車の窓を開けて手を振られ た。山崎愛さん(26)=富山市婦中町小長沢=は「雨が降っていたのに、わざわざ窓を 開けてくださった」と感激した様子だった。 最初の見学先となった富山市岩瀬大町の北前船回船問屋「森家」では、園児や住民らが 小旗を振って歓迎。前田睦子さん(65)=同市岩瀬萩浦町=は「ライトレールで活気づ いた岩瀬を見ていただけた」と話した。 午後から移動した海王丸パークでは、県内の港の歴史などを紹介した「海の総合展」を 埴生県土木部長らの案内で見学。「中学生 海の絵画コンクール」作品展も鑑賞され、金 賞の桜井義斗君(15)=福野中3年=ら入賞した5人に「これはどこの風景ですか」な どと熱心に質問された。桜井君は「優しい目をした方だった」と振り返った。 海王丸で行われた海洋教室も訪問された。射水市放生津小学校の4年生がロープの結び 方を習う様子を身を乗り出すようにご覧になり、「何を作るんですか」「上手にできてい ますか」と優しく声を掛けられた。 氷見市海浜植物園では、日本最大級のチョウ「オオゴマダラ」が飼育されている温室を 見学。チョウがあまり飛んでいない様子を見て、「日差しが弱いからでしょうね」と後藤 千代子園長に話された。売店では、同市女良小学校の6年生が虻が島の研究成果をまとめ た冊子に目を留め、「2人の娘に」と2冊お買い求めになられた。 |
姉妹提携を結ぶ射水、韓国・西仁川の両青年会議所(JC)が8月、韓国・仁川市で 「せかいはひとつだ! 日韓交流少年野球大会」を開く。国際交流事業の一環で、昨年に 続いて企画した。18日、出場する射水地区選抜チームが、射水市役所布目庁舎で結団式 を行い、健闘を誓い合った。北日本新聞社共催。 大会は昨年、射水JC創立記念事業として、仁川市の選手15人を招き、射水市で開催。 今年は3月に西仁川JC会員が同市を訪れた際、韓国での開催を申し合わせた。 仁川市は韓国北西部に位置し、国際空港と国際港を備え、韓国の海と空の玄関口となっ ている。 射水地区選抜チームは、射水市と高岡市牧野地区の少年野球チームから選手21人と監 督2人で構成。JC会員約20人が同行する。 8月18日に出発し、現地の歓迎レセプションに参加。19日に大会を行い、仁川市選 抜チームと対戦する。20日に陶器の制作体験などをして、21日に帰国する。滞在中は 西仁川JCの会員宅でホームステイし、韓国文化の理解と交流を深める。 結団式には選手と父母、JC会員ら60人が出席。桶谷静宏理事長が「忘れられない思 い出をつくってほしい」とあいさつした。同事業実行委員会の徳永勝久委員長が日程など 概要を説明したほか、韓国語講座が開かれた。 北日本新聞社から尾山善昭新湊支局長が同行取材する。 ▽選手=井上雄大、鴨野翔汰(堀岡)吉田桂汰(東明)泉秀道、山本優(新湊)上野祐 暉(放生津)亀田達也、宮脇和也(作道)三上慶将、大橋克伸(小杉)老月龍太郎、細谷 隆(中太閤山)山内良介(太閤山)佐藤昴(歌の森)島倉光衛(下村)島上翼、島田大 暉、中村匠吾(大島)清水雅文、荒井智貴(大門)村井宗馬(牧野)▽監督=鴨野順次、 島上淳 |
南砺市井波地域の夏を彩る一大行事、井波別院瑞泉寺の「太子伝会(たいしでんえ)」 と「2006いなみ太子伝観光祭」が今月下旬、同地域中心部で行われる。観光祭では初 めて「なんとそば大食い大会in太子伝」(北日本新聞社後援)を開くことになり、主催 する井波商工会青年部が準備を進めている。 太子伝会は21日午後2時から29日正午まで。聖徳太子2歳像を開帳するほか、八幅 の掛け軸を基に聖徳太子の一生を9日間かけて絵解きする珍しい行事として知られる。 太子伝観光祭は22、23、25日の3日間。そばの大食い大会は23日午前10時か ら瑞泉寺境内で実施する。参加(中学生以上)は当日受け付け、先着50人で、参加費は 千円。皿に盛った利賀そばを10分間で何杯食べられるかを競い、上位者には豪華な賞品 がプレゼントされる。同日のいなみ木遣(きや)りレース(北日本新聞社後援)の参加チ ーム(1チーム4人)も募っており、優勝チームには10万円を贈る。 同商工会青年部文化イベント交流委員会の崎田栄輔委員長は「観光祭で素晴らしい瑞泉 寺を多くの人に見てもらうとともに、大食い大会を成功させ、来年以降さらに大きな大会 にしていきたい」と話している。問い合わせは太子伝会は瑞泉寺、電話0763(82) 0004。いなみ太子伝観光祭は実行委員会(井波商工会内)、電話0763(82) 0184。 【いなみ太子伝観光祭のイベント】▽22日=太子伝芸能ステージ(午後5時40分) ▽23日=なんとそば大食い大会in太子伝(午前10時)よさこいフェスティバル(午 後1時半)いなみ木遣りレースforキッズ(同3時)いなみ木遣りレース(同5時)氷 の彫刻フェスティバル(同6時)◇25日=踊り町流し(午後7時半)木遣り踊り町流し (同)奉納踊り(同9時) |
小矢部市で22日に行われる源平火牛(かぎゅう)まつり(北日本新聞社後援)に向け、 みんなで踊りを楽しむ「火牛街流し」の野外練習会が19−21日まで、同市の石動駅前 商店街で行われる。火牛街流しは昨年から始まった新イベント。多くの市民に参加しても らうため、練習会にアイスキャンデーのおまけを用意している。 火牛まつりは、重さ約550キロの巨大なわら製の牛をチームで引いて競走する火牛の 計レースが呼び物になっている。より多くの人にまつりを楽しんでもらおうと、実行委員 会が昨年から火牛街流しを始めた。 オリジナル曲の「おやべよいとこ音頭」「めるへんソーラン節」を作り、振り付けも考 えた。市民に親しまれている「おやべ風船音頭」を加えた3曲を踊る。 練習会は参加自由。3日とも午後8時から30分間、石動駅前商店街の島三家具前で行 う。小雨決行。火牛まつりは22日午後4時から同商店街で開幕し、街流しは午後8時半 から行う。 |
■全国・海外
パロマ工業製ガス瞬間湯沸かし器による一酸化炭素中毒事故で、親会社のパロマ(名古 屋市)は18日、社内調査の結果、経済産業省から指摘を受けた17件以外にも10件の 事故を把握し、死者も5人増えたと発表した。事故総数は8都道府県で27件、死者は7 都道府県で計20人に上った。調査は引き続き行うとしており、補償も検討するという。 死者5人は、既に表面化していた90年12月の北海道帯広市の2人のほかに、92年 12月に福岡市で1人、94年2月に秋田市で2人。重軽症者は計30人以上となった。 パロマの小林弘明社長は会見で「社会的責任に関し本当に申し訳なく思っている。改造 だから、われわれの責任ではないという考え方が落とし穴だった」と謝罪、初めて社とし ての責任を認めた。父親でパロマ工業の小林敏宏社長(パロマ会長)は「安全確認が完了 した日に進退を考えたい」と辞任の意向を示した。(共同) |
【パンガンダラン(インドネシア)18日共同】インドネシア保健省によると、ジャワ 島南岸を17日襲った津波で、18日までに339人の死亡が確認された。なお160人 以上が行方不明で、生存者の捜索が続いている。負傷者も600人を超え、約5万200 0人が避難生活をしている。 外国人ではオランダ人ら4人の遺体が確認されたもようだが、身元や国籍などの情報は 混乱している。 約300キロにわたる海岸線が津波の被害を受けており、被災地域が広いため、捜索活 動は難航している。最大の被災地となった西ジャワ州の景勝地パンガンダランでは同日ま でに185人の死亡が確認された。 病院関係者によると、大阪府の男性旅行者(62)が肋骨(ろっこつ)を折るなどして パンガンダランの病院で17日に治療を受け、18日にジャカルタで入院した。命に別条 はないという。 |
安倍晋三官房長官が憲法9条改正など自身の政治目標を掲げた著書「美しい国へ」(文 春新書)を20日に出版する。首相の靖国神社参拝の正当性を訴え、対中国関係は「政経 分離の原則」を主張。教育改革など主要政策を網羅的に言及しており、9月の自民党総裁 選に向けた政権構想の骨格といえそうだ。 安倍氏は8月下旬に総裁選出馬を正式表明する考え。総裁選には直接触れていないもの の、前書きで「常に闘う政治家でありたい」とポスト小泉に強い意欲をにじませた。 著書によると、安倍氏は憲法が禁じている集団的自衛権の行使について「権利はあるが 行使できないとする論理がいつまで通用するか」と行使を容認すべきだとの認識を強調。 「交戦権」も認めるよう暗に求めている。(共同) |
梅雨前線の活動が活発なため、北陸から九州にかけての広い範囲で大雨の恐れがあり、 気象庁は18日、警戒を呼び掛けた。前線の南下に伴い、強い雨の範囲は太平洋側中心と なる見込みだ。 鳥取県の境(境港市)では、18日午後9時すぎまでの24時間雨量が277ミリに達 し、24時間雨量としては1983年9月に観測された194ミリの最多記録を大幅に更 新。島根県の大田でも、18日未明までの24時間に192ミリとなり、昨年7月の17 3ミリを上回って観測史上最多となった。 富山、石川、福井、岐阜、鳥取、島根などの各県で15日の降り始めからの雨量が30 0ミリを超えた所があり、土砂災害が発生しやすいという。 19日夕までの予想雨量はいずれも多い所で、東海と四国太平洋側で200ミリ、九州 北部と長野県で180ミリ、新潟県を除く北陸、関東、近畿、中国、四国瀬戸内側で15 0−100ミリ。(共同) |
谷垣禎一財務相は18日、川崎二郎厚労相と財務省内で会談し、2007年度予算編成 の大枠を示す概算要求基準(シーリング)について、社会保障関係費の高齢化に伴う自然 増分を2200億円圧縮することで合意した。 シーリング段階では5年連続で2200億円の圧縮幅。雇用保険や生活保護の制度見直 しで削減を目指す。この結果、社保費の伸びは06年度当初予算比5500億円程度に抑 制されることになる。 政府は同日、文教費や科学技術振興費など主要経費の削減幅でも合意。政策実行の経費 である一般歳出の上限を昨年のシーリングを下回る47兆円前後とする方向で最終調整に 入った。 政府は今後5年間の歳出改革の第一歩として厳しい基準を策定し、歳出削減路線の継続 を鮮明にする。ただ社会保障費の増加や参院選経費などで、06年度当初予算を数千億円 規模で上回る見通しだ。(共同) |
政府は18日、北朝鮮のミサイル発射に関する国連安全保障理事会の決議採択を受け、 米国と共同で北朝鮮に対する金融制裁を発動する方向で調整に入った。改正外為法による ミサイル関連品の輸出禁止や送金停止、資産凍結などを日米両国だけでも実施すれば一定 の効果があると判断した。来日するリービー米財務次官(対テロ担当)と20日に協議す る。 ただ、政府内には「各国が一斉に制裁しないと、第三国経由で送金などが行われ実効性 がない」(外務省筋)との見方も残り、実際に日米が制裁発動に踏み切るまでには曲折も 予想される。 安倍晋三官房長官は18日午後の記者会見で「基本的には日米でまず協調体制を取って いく必要がある」と強調。制裁の実施時期について明言を避けたが、「北朝鮮が政策を大 転換することが見通せない今の状況では(制裁の)準備しなければならない」と述べた。 (共同) |