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独島:『独島』は標準地名、国連会議決議に根拠

 「独島」が国際的に標準的な名称だという証拠は、1967年に国連地名標準化会議(UNCSGN)の第1次総会決議文にある。この決議文は国際的な標準地名からできるだけ外国語による地名を減らそうとする内容だ。地名はその国での呼び方に基づき呼ぶのが原則とする考え方だ。

 周成載(チュ・ソンジェ)慶熙大教授(地理学)は「独島は韓国領で韓国人が独島と呼んでいるので、『竹島』や『リアンクール岩礁』という地名は標準とはならない外国語にすぎない」と指定した。李琦錫(イ・ギソク)ソウル大名誉教授(東海研究会長)も「UNCSGNの決定は地名標準化の大原則だ。決議文に従えば『独島』が国際標準地名なのは自明だ」と述べた。

 しかし、現実はそう簡単ではない。サイバー外交使節団「VANK」は16日、独島を「リアンクール岩礁」と表記している事例が2005年10月の約2万2000件から今年5月19日には約3万2500件、今月16日には約3万8500件へと急増したとの独自の調査結果を明らかにした。世界の小学生がアクセスする「ファクトモンスター」などのインターネット百科事典やAOL、ヤフーなどのポータルサイトは「リアンクール岩礁」という表記を使用している。VANKによると、2001年に米国のコロンビア百科事典が「リアンクール岩礁」という表記を採用したことがきっかけで広がったという。

 こうした現象に法律学者は強い懸念を表明した。李相冕(イ・サンミョン)ソウル大教授は「『リアンクール岩礁』という表現は韓国と日本の間で中立の立場を取るという理屈で(フランスの捕鯨船リアンクール号が独島を確認した)19世紀の言葉で歴史を逆行させるものだ」と指摘。その上で「独島は人が居住し、独自で経済生活を営むことができる立派な島だ。島と呼ばずに岩礁という表現を使うことも独島が岩の塊で無人島だという誤った認識を生む」と指摘した。

 海洋研究を行う麗海研究所の金栄球(キム・ヨング)元漢陽大教授は「米議会図書館で分類基準を(リアンクール岩礁に)変更しようとの論議があったのは、日本政府と民間団体が絶えず水面下で動いた結果だ」と指摘した。

李泰勲(イ・テフン)記者

【ニュース特集】独島問題

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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