インテル(吉田和正/ロビー・スウィヌン共同社長)は、これまで開発コード名「Montevina」で呼ばれてきたノートPC向けCPUに、新しいCore 2 Duoを採用する「インテル Centrino 2 プロセッサー・テクノロジー」および企業向けブランド「vPro テクノロジー インテル Centrino 2」を発表した。今後、約250機種の「Centrino 2 プロセッサー・テクノロジー」搭載ノートPCを、各PCメーカーは発表する見込み。
今回発表したデュアルコア5製品は、従来の800MHzから1066MHzに向上したFSBと最大6MBのL2キャッシュを備えており、うち3製品は、熱設計電力(TDP)を30%削減した25Wに対応。また「Centrino 2 プロセッサー・テクノロジー」は、アイドル時にプロセッサ・コアやキャッシュメモリなどコンポーネントの電源を遮断し、省電力化を図る「インテルディープ・パワーダウンテクノロジー」を搭載する。
同時に、モバイルインテル4シリーズExpressチップセットとインテルWiFi Link 5000シリーズも製品化。従来の802.11a/g規格と比較して、5倍の転送速度と2倍の接続範囲を実現する802.11n(ドラフト)規格に対応。最大450Mbpsの転送速度を実現する。
これらを搭載したノートPCでは、チップセット内蔵グラフィックスと外付けグラフィックスをスイッチのオン/オフ、ACアダプタの着脱といった電源駆動の状態により切り替え可能な「スイッチャブル・グラフィックス」機能を搭載。必要時には強力なグラフィックス機能を提供する一方で、それ以外のときには消費電力を抑制した動作環境を実現する。また、優れた処理能力とバッテリー持続時間により、Blu-rayの長編HDビデオを1回の充電で楽しめるほか、オンラインゲームや音楽ダウンロード、動画投稿などの速度もアップした。
一方、企業向け「vPro テクノロジー インテル Centrino 2」では、「インテル AMT 4.0」をサポート。より強化された管理機能とセキュリティ機能を提供する。