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ページ更新時間:2008年07月17日(木) 07時15分

外部と連絡取れぬよう、携帯電話奪う

社会3901916
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 16日、東名高速道路を走るバスが14歳の少年に一時乗っ取られた事件で、少年は外部と連絡が取れないよう、乗客の携帯電話を集めていました。
 16日に警察の説得に応じて逮捕された14歳の少年は、山口県宇部市の中学2年生で、15日から家出をしていました。取り調べには素直に応じています。

 事件発生は16日昼過ぎ。東名高速道路を東京に向けて走行中のJR東海バスで、少年が運転手にナイフ2本を突きつけてバスを乗っ取り、「走れ」と要求しました。

 偶然乗り合わせていたバス会社社員の通報で、警察がバスを岡崎市の美合パーキングエリアに誘導、捜査員の説得でおよそ15分後に少年は投降し、監禁と銃刀法違反で逮捕されました。

 「1回チラッと見たらナイフが見えた」「じっとしてたら危害は加えないとその子はずっと言ってたので、とにかく刺激しないように」(バスの乗客)

 また少年は、外部に連絡できないよう、乗客全員に携帯電話を出すよう要求していました。

 「携帯電話を出すようにという話があり、私も含め、乗客の皆さん携帯電話を出した」(乗り合わせたJR東海バスの社員)

 今回被害に会ったJR東海バスでは、2000年の西鉄バスジャック事件以降、運転席に非常通報装置を設置し、ボタンを押せば本社に通報されるほか、車外に緊急事態のサインが表示されるようになっていました。

 しかし今回は、少年がすぐ後ろにいたためボタンを押さず、たまたま乗り合わせていたJRバスの社員が通報したことが事件の早期解決につながりました。

 少年は取り調べに対し、「親にしかられて、嫌がらせをしたかった」と話していますが、「バスジャックをテレビで見て刺激された」とも話しています。警察はさらに詳しいいきさつや動機について、少年を取り調べる方針です。(17日07:04)

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