竹島:韓国大統領が戦略的対応を指示 実効支配強化へ

 【ソウル堀山明子】韓国の李明博(イミョンバク)大統領は16日の閣議で、竹島領有をめぐる日韓両国の摩擦について、「日本は独島(竹島の韓国名)を国際紛争地域にしようという意図を持っており、我々も戦略的対応が必要だ」と述べ、竹島の実効支配を強化するよう指示した。

 また、竹島問題と11日に発生した北朝鮮・金剛山で起きた韓国人観光客射殺事件について「二つの懸案は国家的に超党派で対応すべきで、政界の政略的対応は国内分裂を狙う北朝鮮と日本の意図にはまるだけだ」と述べた。

 両問題をめぐっては、インターネットの討論サイトや国会論戦で「大統領の対応は弱腰だ」との批判が強まっており、李大統領は国内の団結を促すとともに、矛先を日本や北朝鮮に向けることで求心力回復を狙ったとみられる。

毎日新聞 2008年7月16日 20時22分(最終更新 7月16日 23時17分)

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