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日本経済の行方
【国際】北朝鮮核 ヒル氏『不完全申告』 米下院特別委で説明2008年7月16日 夕刊 【ワシントン=立尾良二】北朝鮮の核問題をめぐる六カ国協議の米首席代表、ヒル国務次官補は十五日、非公開の米下院情報特別委員会で、北朝鮮が提出した核計画申告書などについて説明した。出席議員によると「ヒル氏が申告は不完全と認めた」という。 説明を受けたホイクストラ下院議員(共和党)は、記者団に対し「申告にはシリアなどへの核拡散活動もウラン濃縮活動も含まれていなかった。ヒル氏は申告が不完全だと明確に認めた」と指摘。その上で「米国がテロ支援国家指定を解除するのは間違いだ」と強調した。 ただ、議会が指定解除を阻止する可能性については「あらゆる法的手段を調べている」としながらも、上下両院で阻止法案を可決しても大統領には拒否権があるとして「非常に難しい」と述べた。申告内容の具体的な検証手段については「何の説明もなかった」と懸念を表明した。 一方、ヒル氏は議会説明後、記者団に対し「検証手段については北朝鮮の代表が本国に持ち帰って専門家と協議している。近く会って詰めたい」と話した。作業部会などの日程を議長国の中国が調整しているという。
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