第391回
ほぼ日編集部様
2月19日のニュースから
今日はやっぱりこの話から行きましょう。
「尚子スマイル戻った」
「青梅マラソン 快走Qちゃん 30キロ日本最高」
これは毎日新聞の社会面の4段見出しの記事です。
実は私、これ、密かに注目していたんです。
今月4日の香川・丸亀ハーフマラソンで、8位になって
ヤッパリ太り過ぎの尚子さんはだめよねえ、
という調子だったじゃないですか。
昨年のオリンピックで金メダルを取ってから、
何十何百という賞をもらい、
毎日のようにイベントに出ている姿が
テレビから流れていて、その内体もふっくらしてきて、
ちょっとジェラシーも入って、
こんなんじゃダメよねえ気分が
日本人のどこかに漂ってましたよね。
マスコミはその辺読むのってうまいから、
丸亀ハーフマラソンのあとは
彼女にはきつい報道もありました。
で、私は彼女がその2週間後に
今度は30キロを走るというので
これでダメだといよいよ、
「太った尚子はヤッパリだめばい」の嵐状態に
なるんじゃないかと心配ばしとったんですたい。
ばってん、彼女はものが違う。
昨日のレース後小出監督の言葉がすべてを語っていますね。
「やっぱりあいつはすごい。お化けだよ」
私も彼女はお化けだと思いますよ。
この日の体調は万全なときに比べると
20%くらいだそうだ。
でもやっちゃうんだよね。
これまでの日本人のスポーツマン・ウーマンって、
必ず期待を裏切るケースが多かったじゃないですか。
彼女はそんなことを楽々とクリアーしてやってしまう。
そこんとこがやっぱりお化けなんですばい。
朝日新聞はどう書いているかな。
12面、スポーツ面。
「高橋尚 30キロ日本最高」
「『Qちゃん世界一』小出監督」
朝日の記事は引用しておこう。
「高橋の胸をよぎったのは、金メダル獲得以降、
満足に走れなかった苦い思いだったか。
それとも一部マスコミのバッシングか。
『僕の予想より10分くらい速かった。
Qちゃん(高橋)はだめだ、だめだと言われると
だめになっちゃう。練習をやれば、走れると
みなさんが思っていただければ十分です』
報道陣に向かって小出監督が言った時、
高橋の目は潤んでいた」
高橋の目が潤んでいたというのは
朝日のこの記事を書いた記者だけだ。
もしそうならよくぞ観察していたなあ、と思う。
記者にはこういう繊細な観察力が大事なんだ。
で、話は戻るけどもし本当に目に潤むものがあったのなら、
高橋選手はこのレースに結構賭けていたんだなあ、と思う。
高橋選手、次は世界最高のタイムだ!!
期待しちょるとよ。
次はハワイ関連のニュース。
毎日新聞の社会面に2段で、こんな記事が出ている。
ホノルル発で、あっ!、私がサンデー毎日時代
一緒に仕事をしていた佐藤由紀さんの原稿だ。
由紀さんは毎日新聞では女性で初めての海外特派員だ。
ジュネーブのあと今はロサンゼルスの特派員。
高校時代と大学時代と2回もアメリカに留学している
英語使い。
で、彼女が送ってきたのはこれ。
「民間人16人の氏名公表」
米海軍はこれまでプライバシー保護を理由に
公表を控えてきた、米原潜に乗っていた
民間人の住所と氏名をついに発表したそうだ。
記事によると、事故当時司令室(発令室)にいたのは
テキサス州ダラスの石油・天然ガス開発会社
「フォシル・ベイ・リソーシズ」の
ジョン・ホール元最高経営責任者兼会長。
もう一人は同社のトッド・ソーマン元広報部長。
夫人も一緒。
ホール氏はフォシル社をやめて、今は
北米大手の電力・ガス供給会社「アキラ」に移った。
その他にこの「アキラ」の社員、ジェイ・ブレーマー氏と
アンソニー・シュヌアー氏がおり、
いずれも奥さん同行だった。
ブレマー氏はテキサス州ヒューストンの石油ガス会社
「コンタンゴ」の役員も務めているそうだ。
さて、私が何故こんなにも詳しく書いたかというと、
この人たちは皆テキサス州からやって来た
お偉方だからです。
アメリカの新大統領、ブッシュさんの一族は
テキサス州の石油業で財を成し、
父親に続いて息子も大統領、
もう一人の息子はフロリダ州の知事。
テキサス州はブッシュさんの領土みたいなもんだ。
それに石油業界とくれば、
今回の民間人の体験潜航と緊急浮上で
艦長がわざわざ「やってみますか」と聞いているのも、
そういう事情が潜んでいる可能性もあるかもしれない。
もしそうだとするとこれはえらいことになりますぞ。
ブッシュコネクション・・・・・だ・
はい、今日はここまで
また明日・・・・・・
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