数年に1度の激しい降雨時に警戒を呼びかける「記録的短時間大雨情報」について、気象庁は9日、設定の誤りなどから自治体や報道機関に伝わらないケースが生じたと発表した。
伝達されなかったのは、静岡と甲府の各地方気象台が今月4日に発信した同情報。▽静岡県富士市で1時間雨量112ミリ▽静岡市で約110ミリ▽山梨県南部町で約90ミリを観測したため送信したが、気象庁が情報配信システムの設定を誤り、関係機関に配信されなかったという。配信できない場合はファクスで情報を伝えることになっているが、各気象台はその措置も講じていなかった。このほか、今月8日に北陸で大雨が降った際、石川、富山、福井3県で記録的短時間大雨情報を計8回発表したが、関係機関に配信されず、ファクス送信で対応した。
先月24日に運用システムを切り替えた際、配信設定を誤ったことが原因。同庁は「迷惑をおかけしおわびする」と陳謝した。【樋岡徹也】
毎日新聞 2008年7月10日 東京朝刊
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