ニューヨーク──15日のニューヨーク商業取引所の原油先物相場は、WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の8月物が前日終値比6.44ドル安の1バレル=138.74ドルと5営業日ぶりに急反落した。日間ベースの下げ幅としては、湾岸戦争開戦直後の1991年1月17日の10.56ドルに続いて史上2番目。
バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長はこの日上院銀行委員会で行った証言で、原油価格上昇が(1)米家計の購買力を抑制している(2)年内は米景気の足かせとなる(3)企業から消費者に転嫁される燃料費や原材料費の割合を押し上げる──と発言し、急速な売りを誘った。一時は下げ幅が9ドル以上に拡大し、1バレル=136ドルを割り込んだものの、その後やや買い戻された。