【7月16日 AFP】タイ・カンボジア国境の寺院遺跡一帯の領有権問題をめぐり両国の緊張が高まるなか、カンボジア当局は16日、タイ軍兵士が国境を越えてカンボジア領に侵入し、200人以上が集結していると発表した。
カンボジア当局によると15日、ヒンズー寺院遺跡「プレアビヒア寺院(Preah Vihear Temple)」を参拝しようと国境検問所を飛び越えたとしてカンボジア当局がタイ人3人を拘束した後、タイ軍兵士が越境を開始したという。
タイ当局は、越境の事実を否定、領内の国境パトロールを実施していると主張している。カンボジア軍もタイとの国境地帯に数百人規模の部隊を配備している。
プレアビヒア寺院はクメール文明の遺跡で、国際司法裁判所は1962年にカンボジア領とする判断を下した。しかし寺院に通じる道の大半はタイ領で、周辺の4.6平方キロメートルの領有権については、依然として両国の間で争われている。(c)AFP
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