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ウルトラ九九を覚えよう!

その1 インドの小学校では“二桁かけ算”が当たり前!

ウルトラ九九 Photo01 日本の小学生の学力低下が問題になっている。
とくに、かつては世界のトップに君臨していた数学の学力さえも、ここにきて北欧の国々や香港、韓国に抜かれて6位にまで落ちてしまっている。一方で、世界のIT産業界におけるインド人技術者の著しい台頭が話題になって、インド人の多くが初等教育段階で身につけたその「計算力」の高さが注目されている。

日本では小学校2年生〜3年生で、一桁のかけ算「九九(9×9まで)」を覚えるが、インドの小学校では、さらに9×19まで、19×19までの二桁のかけ算までを必須として覚えさせる。そして中学に進む頃に“20の段”“30の段”といった計算をほとんどの子どもが当たり前に、紙を使わずに頭の中だけで計算できてしまうようになる。
そうやって子どもの頃に鍛えられた「計算力」や、感覚的に身につけた「数字の強さ」が、やがては、世界の先端たるIT産業界に必要な頭脳に育っている、という事実がある。

かたや日本の小学校では、2年生〜3年生で必須の一桁のかけ算「九九」さえも習得できないまま、その先の「小数点の計算」「わり算」「分数の計算」に進めずに落ちこぼれてしまう子どもが増えている。この初等教育の段階において(とくに算数の)厳然と存在する”10歳の壁”は、もっと問題視されて然るべくだろうと思う。

落ちこぼれる子どもたちを救う方法は、かならずしもカリキュラムのハードルを下げて全体的なレベルを落とすことで“楽に”させることではけしてない。むしろその逆で、確実に身につけなければならないレベルを確定し、高い「計算力」の水準を維持しようと努めることであると考える。「インド式の“二桁かけ算”はできて当たり前!」もはや、ゆとり教育の弊害がどうのという以前に、それが必要とされている時代になっているということなのだろう。

おそらくは、これを読む小学生のお父さんやお母さんでも、ここでいう「ウルトラ九九(=二桁かけ算)」がパッと暗算できる人はいないかも・・・。れはそれで仕方がない。お父さんやお母さんは、これまでにそういったカリキュラムを小学校でも中学校でも学習として与えられてこなかったのだから(笑)ただし、コンピュータやネットワークがさらに生活の中心となるだろう社会にあって、今の子どもたちに求められている計算力は、これまでの「九九」を超えた意味で「ウルトラ九九」でこそ身につくのだ!

Let's チャレンジ ウルトラ九九だ!

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その2 “二桁かけ算”は、4つの「足し算」でできている!

「九九(9×9まで)」がそうであるように、「ウルトラ九九(=二桁かけ算)」を覚えるのに、基本は暗記がイチバンだ。実際に口に出して語呂良く音(おん)で耳から覚えさせるのは、インドの小学校でも同様で、メロディのついた“覚え歌”さえある。ただし、インドのそれはもちろん日本語ではないので役には立たないが・・・日本でも、最近は“10の段”ぐらいまでを暗記させる教本が何冊か出ているようだ。

ひと口に“二桁かけ算”といっても、本気で「2×2」から「99×99」まで暗記・暗唱すれば、それは1000行近い数の計算式! になってしまうので、ほとんど非現実的ともいえる。
とはいうものの、9×19(= 一桁×19)まで、19×19(=“10の段”)までであれば、上図を見てわかるように、通常の「九九」の3倍の量にしかすぎない。このぐらいなら覚えちゃおう!
では、19×19よりも数字の大きな「ウルトラ九九(=二桁かけ算)」はどう計算するのか?
ここで、下図を参照のこと。実は「“二桁かけ算”は、4つの「足し算」でできている!」のだ!

たとえば、19×19 の計算の場合・・・
たとえば、19×19 の計算の場合・・・
たとえば、53×27 の計算の場合・・・
たとえば、53×27 の計算の場合・・・
こんなふうに考えると、二桁かけ算も、カンタンな「九九+α」の足し算だから楽ちんでしょ?