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あ〜あ、まったく、どうしてマヨネーズのチューブなんかに生まれちゃったんだろうなぁ……。
僕なんか、中身がカラッポになったら、すぐにポイッだもんな。
本当は、僕だってまだまだ役に立てるのにさ、みんな、ぜ〜んぜんわかってくれないんだもんな。イヤになっちゃうよなぁ……ブツブツブツ…… |
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おーい! |
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ブツブツブツ…… |
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おーい! |
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ブツブツブツ…… |
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おいってば! |
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ブツ……あん? |
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なにを一人でブツブツ言ってるんだい? |
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ほうっておいてよ。
どうせ、君に言ったってわからないんだから。
だぁ〜れもわかってくれないんだよ、僕のことなんて。
いいんだ、いいんだ、どうせ……ブツブツブツ…… |
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なんだか知らないけど、すっごくイジケちゃってるなぁ……。
ねぇ、ともかく話してごらんよ。なにをなやんでるんだい? |
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それじゃ、言うけど……。あのね、君、「リユース」の大切さは、もう知ってるよね? |
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もちろん! ごみを減らすには、ものを捨てずに、くり返し使うことが大事ってことだろ? |
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そう。でもね、それでも、どうしてもごみになっちゃうものも出てくるんだよ。たとえば、僕……。
僕なんか、くり返し使うことはできないし、なにかほかのものの代わりにもならない。だから、みんな、僕のことは、「役立たずのごみ」って思ってるんだ。
君だって、カラッポになったマヨネーズチューブの使い道なんて、思いつかないだろ? |
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……え、えーと…… |
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ほら! やっぱり、そうなんだ! 僕はダメなごみなんだ。どうせ、ダメなごみなんだよ……ブツブツブツ…… |
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ま、まぁ、そう落ち込まないで。でも、君は、さっき言ってたじゃないか、
って。 |
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そうなんだよ! それを知らない人が多いんだよ。
僕はね、このままだと役に立たないけど、生まれ変わって「資源」になることができるんだ。つまり、別のものをつくるための材料に変身できるんだよ! |
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生まれ変わる? 変身? どういうこと? |
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これを見てごらん。 |