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独島:恥知らずな日本外交

6カ国協議で北朝鮮への重油支援を最後まで拒否

「独島(日本名竹島)、待ってほしい」もマスコミ操作か

 最近日本が外交的に問題を起こしているのは独島問題だけではない。日本は中国、ロシア、台湾などとも領土問題を起こしており、北朝鮮の核問題でも拉致問題を理由に6カ国協議での合意事項を破棄し、関係国から非難を浴びている。

 日本は先週北京で行われた6カ国協議で、北朝鮮の核無能力化の代償として北朝鮮に提供することになっている重油20万トンの提供を最後まで拒否した。北朝鮮への重油提供は、日本も加わった昨年2月13日の合意の際に約束されたものだ。自国民の拉致問題という国内の政治的事情があったとしても、国連安全保障理事会常任理事国への進出を狙う日本が国際会議で約束した内容を一方的に守ろうとしないのは、前後のつじつまが合わないとされている。

 そのため韓米中露の4カ国は日本の負担分を代わりに肩代わりしなければならなくなった。日本はここ数年の6カ国協議では引き続き拉致問題の解決を最優先とし、経済支援への参加は拒否している。北朝鮮が「義務は果たそうとしないくせに権利ばかりを主張するなら、日本は6カ国協議から抜けよ」と非難する一幕もあった。

 日本はまた韓国だけではなくアジア各国とも領土問題で摩擦を起こしている。ロシアとは北方領土問題、中国・台湾とは尖閣問題で対立している。また沖ノ島に関しても中国と対立している。また南沙群島をめぐるベトナム、中国、台湾など6カ国の争いにも割り込もうとしている。まさに北東アジアのトラブルメーカーとなっているのだ。

 今回の独島教科書解説書問題で日本政府が見せた態度についても非難が多い。韓国政府は今年5月に日本のマスコミが「学習指導要領の解説書に独島領有権について表記する」と最初に報じたことや、読売新聞が15日付で「李明博(イ・ミョンバク)大統領が日本の首相に(独島表記は)ちょっと待ってほしい」と語ったと報じた事実などについて、どれも巧妙なマスコミによる操作だと考えている。ある韓国政府の関係者は「独島問題で紛争を起こし、韓国側の動きを見極めようとする意図的なリークが行われたようだ」と述べた。

 韓国側は大統領や外交部長官、また実務担当者らが何度も慎重な判断を要請したが、日本側は自国の状況を理由に独島領有権の明記を強行した。これについて別の韓国政府関係者は、「友好国の立場を考慮しようとしない典型的な自国利己主義だ」と非難している。

任敏赫(イム・ミンヒョク)記者

【ニュース特集】独島問題

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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