岡山県と友好交流協定を結ぶために訪日していた韓国・慶尚南道の訪問団が突然帰国
岡山県と友好交流協定を結ぶために岡山市を訪れていた韓国の慶尚南道(キョクサンナンド)の訪問団が15日、突然帰国し、協定の調印が中止になった。
日本と韓国が領有権を主張する竹島問題の影響とみられている。
会見で、県は「こういうことも外国との話の中ではあるのかなという驚きがある」と述べた。
岡山県と慶尚南道は15日午後、岡山県庁で双方の知事が出席し、友好交流協定を結ぶ予定だった。
しかし、15日朝に県の担当者が訪問団の宿泊先に迎えに行った時には、帰国するため、すでに出発していた。
後を追いかけた担当者に対し、慶尚南道の金(キム)知事は「歴史の中でいろいろな時期があって、今の時期に協定を結ぶのはよくないと思う」と話したという。
日本と韓国が領有権を主張する竹島問題が、今回初めて解説書に明記されたことで、韓国政府の指示で駐日大使が帰国するなど、国同士の政治問題に発展している。
友好協定の締結に向けて、岡山県と慶尚南道との橋渡しを行ってきた友好親善大使の金昌男(キム・チャンナム)さんは、複雑な心境をのぞかせた。
友好親善大使の金昌男さんは「けさ8時ごろ、金知事から電話があり、がっかりした」、「政治の壁と人と人との交流」、「日韓の新しい時代を考えれば、人の交流を盛り上げながら、そういう問題を排除していきたい」と話した。
今後、岡山県では、友好協定締結に向け、慶尚南道側に岡山を再び訪れるよう求めることにしている。
(07/16 01:05 岡山放送)