佐賀

　県は１４日、国営諫早湾干拓事業（諫干）を巡り、国が実施を表明している潮受け堤防開門調査の環境アセスメントで、地元の意見を反映させるよう国に圧力を掛けるため、福岡、熊本両県と連携する方針を明らかにした。近く両県に働き掛ける。

　県議会有明海・玄海再生・環境特別委員会で、城野正則・くらし環境本部長が委員の質問に答え「大筋で同じ考えの両県との連携は必要」と述べた。

　◇長崎県とは時間かけ融和目指す

　古川康知事はアセスが国の関係者だけで行われることに危機感を持っており、農水省には「県関係者も関与させてほしい」と要請している。ともに開門調査を求めている両県と連携することで主張を強める意図がある。

　また、長崎県との関係について城野本部長は「粘り強くこちらの考えを訴えていきたい」と、時間をかけて融和を図る考えを示した。【上田泰嗣】