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【静岡】浜医大と県が協力し医師不足解消へ 9年間、県内に勤務条件に奨学金支給2008年7月16日 浜松医科大(浜松市東区)は15日、県内の医師不足解消に貢献するため、県内勤務を確約する学生を対象とした奨学金制度を来春から新設すると発表した。医学部医学科の推薦入学枠(30人)のうち5人に適用し、県が協力して奨学金を支給する。 卒業後、知事が指定する県内の医療機関に9年間勤務することが条件で、出身地は不問。県の奨学金の支給額は「未確定」(県医療人材室)だが月額20万円程度の見込み。 2008年3月に同大医学科を卒業した112人のうち半数ほどが県内で就職しているが、山間部や産科など、地域や特定の診療科では医師不足に歯止めがかかっておらず、新たな対策として打ち出した。 同大では来春から、医学科の一般入試前期日程の定員を5人増の60人とする認可も文部科学省から得る見通し。卒業までには少なくとも6年かかり、実際に効果を発揮するのはかなり先だが、県医療人材室は「地域の医師不足緩和に役立つはず」と期待している。
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