ひっそりと、日本ブログ村というブログポータルサイトに登録していたりする。
ランキングとかいろいろ機能があるやつ(実はよく知らない)。
その中で比較的よく使っているのが
トラックバックコミュニティ(トラコミュ)という機能。
「このテーマについて書いたらトラックバックしてちょ」というコーナー。
トラコミュは、このテーマで語りたい!と思った利用者がたてられる。
私もアセクシャルのを管理している(のでひとつよろしく)。
⇒アセクシャル・カモーン
そんでまあ、利用者が好きに作れるので、
同じようなテーマのものが複数あることがある。
同じキーワードでも内容が違うことはあるからそれはいいんだけど。
私は概ね「セクシュアリティ」「教育」「ニュース」関連の
トラコミュを利用している。
「不登校」関連とか。
不登校つっても
「現役不登校の子が集まる場」
「子どもの不登校に悩む親が集まる場」
「不登校問題に取り組んでいる支援者からの提言」
「不登校問題について話し合いたい大人の集まる場」などなど
書いてある内容も読んで欲しい相手も違う。
だからコミュニティを使い分ける。はず。なんだけど。
どこを見ても教育問題について語りたい人(支援者含む)が出張っていて、
あまりにその数が多いものだから肝心の当事者が淘汰されている。
大人は、子どものコミュニティをのっとっちゃいけない。
親が語る場も支援者が語る場も非当事者が語る場も大事だけど、
一番大事な子どもたち(当事者)を通り越して大人ばかりが語っている。
善意の声はでかいから、当事者の声がかき消される。
それでも大人(親)ならまだいい。
力の無い子どもたちはすっかり消えてしまった。
この人たちはいったい誰に向かって話をしているんだろう。
社会に向けて?親に向けて?学校に向けて?
少なくとも私が見た限りでは、
その子たちに向けた話じゃないものがほとんどだ。
子ども向けじゃない意見を書くこと・宣伝すること自体は構わない。
社会や親や学校に向けて語ることも必要だから。
だけどそれは語りたい相手に向かって語るべきことだ。
「不登校仲間あつまれ!」のような
不登校の子が不登校の子との交流をはかるための場所まで奪ってはいけない。
「学校いけません。死にたいです」
「こんなクズは自分だけだよね。人生おわった。お先真っ暗」
などと思っている子供に、
不登校は社会のひずみがどーたらいう意見を語ってもなんの救いにもならない。
それぞれのグループ同士の対話は必要だけど、
守らなきゃいけない領分もある。
当事者同士の交流の場は、非当事者が力を持ってはいけない領域だ。
(ピアカウンセリングの場でファシリテーターをつとめるカウンセラーが
「指導者」になってはいけないように)
似たようなことは別の場所でも見かける。
ネットじゃなくても教育じゃなくても。
マイノリティの当事者とマジョリティの非当事者ってこういうの多い。
うっかりすると自分もやってるから余計に嫌になる。
「その問題に興味のある非当事者」が
本で調べた知識や学校で習った理念を当事者にとうとうと述べる。
立場の弱い当事者はそうですねと聴いてあげるしかない。
ウザいからって善意の人を敵に回せるほど資源に恵まれていないから。
問題を抱えて困っている当事者は、
善意の人が片手間で調べた程度の知識など
教えていただくまでもなくとっくに知っている。
切実に知識を必要としている人が必死で調べた情報に、
趣味の人の薀蓄がかなうはずがない。
(そもそもその手の薀蓄は具体的に役立つ情報ではなく
往々にして現実を無視した理想論や精神論だったりする)
当事者は世間に流布されている理念だって知っている。
親類や友人やご近所さんや赤の他人からしょっちゅう聞かされてる。
「恥じることじゃない」とか「あなたは悪くない」とか。
(でも迷惑はかけないで。でもこっちにはこないで。とか)
必死でそれにしがみつくなり、信じようとするなり諦めるなり、
頭でわかっていてもそれを信じさせてくれない規範と闘うなりしている。
そういう当事者の置かれた状況や、当事者の声すら聞くことなく
自分の主張を(なぜか当事者に向かって)がなりたてる善意の人に
心底うんざりする。
ちょっと待て、お前の善意はわかったから、
お前の思想を主張するまえに
お前が救おうとしている相手を踏み潰していないか確認しろ。
そんで、主張は当事者じゃなくて
問題を共有しようとしない他者に向かってやれ。
当事者であれば問題意識を共有している可能性が高いからって
(啓発の手間をかけずとも話を聞いてもらえるからって)
自分の意見を演説しようとするな。
お前なんかを構って持ち上げてあげるほどこっちには余裕が無い。
構ってちゃんに構われるほど鬱陶しいこともない。
サイト内関連リンク
⇒聞きたいならまず「聴け」
⇒他人が問題を語ること
2008年07月15日
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