岡山放送局

2008年7月15日 18時45分更新

韓国キョンサン南道調印式中止


岡山県と友好交流協定を結ぶため、岡山県の石井知事を訪問する予定だった、韓国のキョンサン南道の知事が、調印式の直前の15日朝になって急きょ帰国し、調印は中止になりました。

岡山県は、去年の「朝鮮通信使訪日400年記念事業」をきっかけに韓国との交流を進めており、15日午後、韓国のキョンサン南道のキム・テホ知事らが岡山県庁を訪れ、石井知事と友好交流協定を結ぶことになっていました。

しかし、15日朝になってキム知事らが急きょ帰国したため、予定していた表敬訪問や協定の調印は中止になりました。

中止の理由は明らかになっていませんが、岡山県によりますとキム知事は、帰国にあたって、「われわれとしては、岡山と協定を結びたいと今でも考えているが、歴史の中ではいろいろな時期があって、今の時期に協定を結ぶのは良くないと思う」と伝えてきたということです。

韓国政府は、中学校の新しい学習指導要領の解説書に、「竹島」に関する記述が初めて盛り込まれたことに強く反発していますが、岡山県は、「竹島の問題も関係があるのかと思うが、はっきりしたことは分からない」としています。

また、石井知事は調印の中止を受けて「このような事態となったことは非常に残念に思う」というコメントを出しました。