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『萬雅堂』便り

2005-11-10 データチェック

昨夜の「まんが日本昔ばなし」は_ 16:00

ほのぼのカールおじさんの世界でしたね。次回は「かもとりごんべえ」と「座頭の木」。

それぞれ小華和(こはなわ)ためおさんと馬郡(まごおり)美保子さんの演出。

小華和さんは東映動画出身の職人肌の演出家。楽しませる術を心得てますから、

ばかばかしいお笑い話を素直にお楽しみください。

「座頭の木」は、ちょっと怖くて悲しいお話です。絵作りしにくい素材をイメージ豊かに演出されたのが「ききみみ頭巾」で美術担当の馬郡さん。そのあたりを踏まえてご覧いただければと思います。

ところで、私がこの番組に最初から関わっていたと言いましたが、正確には、放映前の制作開始時に、「たにし長者」の作画をするため、契約アニメーターとしてグループタック内に机を置いたのがきっかけです。以来、いったいどのくらいの作品に参加したのか、ちょっと確認してみました。

古いVHSテープが5本残っています。

<演出担当集>

「猿地蔵」76・1.31(放映日)

「ちょうふく山の山んば」76.2.7

「養老の滝」76・2・14

「小太郎と母龍」76・4・3

「天狗のかくれみの」76・10・2

「はなたれ小僧さま」76・10・30

「たろ丸の話」76・12・18

「年神さま」76・12・25

「仙人みかん」77・1・8

「馬方とたぬき」77・2・5

「有難やの爺さま」79・1・3

<作画担当集>

「たにし長者」75・3・4

「笠地蔵」75・1・7

「かぐや姫」75・3・11

わらしべ長者」75・3・25

「ききみみ頭巾」76・1・3

河童のくれた妙薬」76・9・11

「かじかのびょうぶ」76・10・9

「あんばらやみの馬」76・10・23

「空を飛んだキツネ」76・12・11

<演出&作画担当集>

「三年寝太郎」75・2・18

「仁王とどっこい」77・1・29

「なんにもせん人の話」77・4・2

「あさこ・ゆうこ」79・3・17

「壱岐のあまんしゃぐめ」84・3・3

「いじわるじじい・せっこきばばあ」84・7・14  

ここまでが自分の関連作。本当に短期集中で一気にって感じでしょ。グループタックのもう一本のテレビシリーズ「まんが偉人物語」が決まって、その監督にされちゃったから「ハイ、もうここまで!」って。(84年の2本は当時のチーフディクター小林三男さんへのお付き合い・笑・もうこの時は外部の人間でした)

あとの2本は

<初期傑作集 1>

「こぶとり爺さん」「笠地蔵」「サルカニ合戦」「桃太郎」「鶴の恩返し」「花咲か爺さん」「浦島太郎」「かぐや姫」「一寸法師」「ききみみ頭巾」「しっぽの釣り」

<初期傑作集 2>

初夢長者」「カチカチ山」「力太郎」「ねずみのすもう」「夢を買う」「天福地福」「豆つぶコロコロ」「絵姿女房」「火男」「たのきゅう」「鬼の嫁さん」

これだけですべて。

これらビデオは自分の作品を手元に残しておきたい欲求から、無理して手に入れた「Uマチック」(4分の3インチビデオ)という機械(当時で数十万円!)で録画したんです。60分テープが1本一万円(30分テープは5500円)したから、どの作品を録画するかとなると厳選しなくてはなりません。(もちろん三倍速録画なんて機能はない)必然的に自分が関わったものに絞られますよね。で、これをのちに普及したVHSテープにダビングしたというわけ。けれどこのテープ自体もう限界(ゆがみ・色落ち・ボケ・傷)状態。現在ぼちぼちとパソコンのHDに移動しています。