竹島問題明記、韓国で抗議活動続く
「竹島問題」をめぐる波紋が広がっています。日本政府が学習指導要領の解説書に「竹島問題」を明記したのを受け、韓国では保守系団体が抗議活動を続けており、現地の日本大使館は警戒を強化しています。
「独島(竹島)を明記することを即刻中断せよ!」
「中断せよ!中断せよ!」(デモ参加者)
旭日旗と学習指導要領を想定した箱に火をつける人たち。ソウルの日本大使館前では、15日も保守系団体の30人ほどが集まり抗議集会を開きました。
メディアも14日の日本政府の決定を軒並みトップ項目で伝えており、新聞各紙は一面で「大韓民国の自尊心を踏みにじった」などと批判しました。
「独島(竹島)をなぜ日本のものだというのですかダメです」(ソウルの女性)
「とんでもありません。憤慨するしかありません」(ソウルの男性)
「日本を最も大切に思っていた1人として、怒りと悲しみを感じざるを得ません」(韓国クォン・チョルヒョン駐日大使)
韓国のクォン・チョルヒョン駐日大使は、外務省で藪中次官に抗議しました。15日夜、韓国へ一時帰国する予定です。
「それぞれ立場が違うわけですから、冷静に話し合ってその立場を埋めていくことが必要なんでしょう」(高村正彦外相)
「事実上、韓国が(竹島を)実力支配しているわけですから、それを(日本政府が)放置しておいて『おれの領土だ』と言っても、どうしようもない」(民主党・小沢代表)
15日夜には、韓国の日本大使館前で卵を投げつける若者などが集まり、50人以上が抗議の座り込みを行いました。(15日23:01)